家計簿から消費動向を可視化、【Zaim トレンド for リテール】がリリース
株式会社 Zaim(本社:東京都港区、代表取締役:閑歳孝子、以下「Zaim」または「同社」)は、商圏内の来店客数や利用単価動向、利用者属性から買い回りなどを可視化できる「Zaim トレンド for リテール」の提供を開始した。
他店の動向がわかる
個人向け家計簿サービス「Zaim」を運営するZaim社は2月24日、オンライン家計簿サービス「Zaim」に集まる購買ビッグデータを元に、スーパーマーケットやドラッグストア、コンビニなど競合を含めた商圏内各チェーンの来店客数や利用単価動向、利用者属性から買い回りなどを可視化できる「Zaim トレンド for リテール」の提供を開始した。
「Zaim トレンド for リテール」は、家計簿に記録された「買われているもの」から、生活者のニーズを推測し、増客に繋がるマーケティング施策の立案やPB商品の開発に活用できる。比較したい競合チェーンは利用企業の希望に合わせて設定でき、Web上のダッシュボードで分析結果を表示することが可能だ。
「Zaim トレンド for リテール」概要と特徴
同社がまとめる「Zaim トレンド for リテール」の概要と特徴は、次の通りだ。
◆競合店の経営指標を可視化、経営戦略に活かせる
継続的に利用されている家計簿データから重要な経営指標となる、来店客数、来店回数、レシート単価などを5年超のデータから分析が可能。また、これまで捉えきれなかった商圏単位での競合比較も可能になる。
◆来店動向の可視化でマーケ精度の向上に寄与
一人ひとりが毎日の買い物を記録する家計簿データから、来店顧客の属性のほか、来店頻度や競合チェーンとの併用率も可視化する。売上に貢献している層や競合チェーンからの流出入を分析することで、自社の利用ニーズを捉えたマーケティング施策を企画できる。
◆今「買われているもの」を分析、顧客ニーズに沿った商品企画ができる
生鮮や総菜、コンビニのホットスナックまでレシートに記録された商品の購買状況が店舗毎にわかるため、競合チェーンで購入されている商品の把握や、自社が強化すべき商品カテゴリの選定に役立つ。また、これまで把握が難しかった専門店や百貨店購買動向も可視化できるため、より生活者の実態に近いトレンドリサーチが実現する。
◆直接ユーザーにリサーチすることでリアルな販促戦略が描ける
家計簿アプリ「Zaim」を利用するユーザーに直接アンケートやインタビューを実施することが可能。これまでの店頭アンケートに費やしていたコストを削減するだけでなく、競合チェーンを利用しているユーザーにヒアリングできることで、新規顧客を開拓するための戦略を構築できる。
消費の実態を具に捉える
このように「Zaim トレンド for リテール」は、家計簿アプリに記録された幅広い購買データを元に、競合他社を含む流通チェーンの動向を可視化するデータ分析サービスとなっている。これまで可視化が難しかった専門小売やECチャネル、JANコードのない生鮮食品、プライベートブランド(PB)商品の購買動向まで把握でき、生活者の消費を具に捉えられるのも特徴だ。
流通チェーン業界の経営層やバイヤー、営業企画等に従事している担当者を対象に、より鮮明にマーケットや来店顧客を可視化し、商品開発やマーケティングの企画・検証までを支援するものとなっており、ECをはじめ幅広い販売チャネルにおける他社動向を把握したい事業者にとって心強い存在となりそうだ。