大丸松坂屋がNEC【NeoSarf/DM】を採用、ECのPVが約10%向上

ECのミカタ編集部

株式会社大丸松坂屋百貨店(本店:東京都江東区、代表取締役社長:澤田太郎、以下「大丸松坂屋百貨店」)は、日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長 兼 CEO:森田隆之、以下「NEC」または「同社」)が提供する「NeoSarf/DM」を採用し、ECサイトのリニューアルを行った。

ECと店舗をつなぐ新しい顧客体験を

大丸松坂屋百貨店は、NECが提供するEC・通販統合ソリューションNeoSarf/DMを採用し、ECサイトのリニューアルを行った。今回の取り組みは、ECと店舗をつないで新しい顧客体験のプラットフォームを構築することを目的としているという。

具体的には、店舗およびECのデータを横断して解析し、これらデータから顧客理解を深め、顧客に新しい価値の提案を行える仕組みづくりを進めているとのことだ。これらを実現するため、大丸松坂屋百貨店は新システムにおいてNECのEC・通販統合ソリューションNeoSarf/DMを採用したのだ。

新ECサイトの特徴

新ECサイトの特徴

◆1つのIDでECやアプリなどの複数システムにログイン可能

サイトのリニューアル後、ECサイト「大丸松坂屋オンラインストア」、お得意様向けサイト「コネスリーニュ」、店舗の顧客サービス基盤「大丸・松坂屋アプリ」の3つのシステムを1つのIDでログインできるようになった。これにより、大丸松坂屋百貨店はECでの顧客の行動と店舗での顧客の行動を紐づけ、同一の顧客のそれぞれのチャネルでの行動を一連の行動として捉えられるようになった。

◆ギフト対応機能を強化

新ECサイトでは「熨斗(のし)」への対応など、顧客が大丸松坂屋百貨店を利用する目的の一つである「ギフト」に関する機能の強化を図った。また、ECサイトの持つ機能のうち、「会員判定」「優待判定」「受注配送・計上」「株主優待」など、百貨店独自のサービス機能は独立させて「共通基盤」として構築し、システム構成をシンプルにした。

ECのPVが約10%向上

IDの統合によって店舗の利用が中心だった顧客にECの利用を促した結果、ECのPVが約10%向上し、直帰率も低下した。また、ECにおける売り上げを店舗の成績として計上できる仕組みを実装したことにより、各店舗が特産品を持ち寄るECサイト上の企画「大丸松坂屋セレクト」への店舗スタッフの参加意欲が向上しているという。

さらに、システム機能の共通基盤化を図ったことで、今後、新しいサービスを立ち上げる場合や、既存のシステムを改修する際には、その影響範囲を最小化し、開発工数を削減することが可能になるとしている。

大丸松坂屋百貨店は、「5年先の『未来定番生活』を提案する。」のビジョンを掲げ、顧客へ新しい特別な体験・特別な価値の提供を目指しているという。大丸松坂屋百貨店では、これらの実現を目的としたDXの取り組みの一環として、ECを強化するためのサイトリニューアルを行ったとしており、これまでEC化の遅れが指摘されていた百貨店業界にあって、同社のDXとEC化を通した成果が示されたと言えそうだ。

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