Tmall、消費博でECトレンドとファンケル系ブランド製品などを紹介
Tmall Global(天猫国際、Tモールグローバル)は、「第3回中国国際消費品博覧会」に出展し、最新の中国輸入消費トレンドと新製品を発表した。
コスメ新ブランド取引高、前年比236%増
アリババグループの越境ECプラットフォームTmall Global(天猫国際、Tモールグローバル)は、4月10日から中国海南省海口市で開催された「第3回中国国際消費品博覧会(以下「消費博」)」に出展し、500以上の海外ブランドとともに最新の中国輸入消費トレンドと新製品を発表した。
Tmall Globalは、今回の消費博にて500㎡の展示エリアを確保し、中国の若者に人気のサイクリング製品、スポーツ&アウトドア製品、クリーンビューティー製品、世界の100銘酒や珍しい香水などを含む新消費トレンドを紹介した。Tmall Globalにおけるクリーンビューティー新ブランドの取引高は、前年比236%増加しているという。
合計40種以上の新製品を紹介
Tmall Globalは、新製品発表会を開催し、日本のファンケルグループ傘下の高級美容ブランドBRANCHIC、ドイツのボディケアブランドWELEDA、オーストラリアのペットヘルスブランドPAW、オーストラリアのプロバイオティクスブランドInner Health、アメリカの人気美容ブランドHONESTなど、10以上の新海外ブランドの合計40種以上の新製品を紹介した。
BRANCHICは、肌本来の力を発揮できるようにするエッセンスマスクを、WELEDAは中国市場では初めての頭皮ケア製品を、PAWは中国市場向けの新たなペット栄養補助食品シリーズをそれぞれ発表した。会場に足を運ぶことができない消費者は、タオバオ(淘宝)アプリのTmall Globalチャンネル「消費博コーナー」から今回の消費博で展示された海外ブランドの新製品を閲覧することができる。
中国と海外の流通促進に尽力
Tmall Globalゼネラル・マネージャーの董臻貞(ドン・ジェンジェン)氏は、「消費博は、世界のブランドに発表の舞台を提供し、中国と海外の流通促進に尽力しています。Tmall Globalは、消費博を活用し、中国本土の消費者により多くの世界中の新製品やトレンドを紹介することに取り組んでいます」と述べている。
過去3年間、中国の越境ECは、年平均成長率約20%を維持しており、中国の消費市場において成長の原動力となっている。同社によれば、現在90以上の国や地域の約40000もの海外ブランドが、Tmall Globalを通じて中国の消費者に商品を販売しており、物流、倉庫、サプライチェーンなどの改善により、消費者の手元に商品が届く時間は短縮しているとのことだ。
コロナ禍という大きな試練をバネとして、EC先進国としてさらに飛躍を遂げている中国市場。世界有数の巨大な人口を背景に高い購買力を有する消費者と世界、そして日本の製品との出会いの場が、Tmall Globalによって新たに創出されたようだ。