オークファンがEC事業者向けのRPAツール「ドロップボット」を新リリース Amazonでドロップシッピングがより円滑に
株式会社オークファン(以下:オークファン)が提供する業務自動化ソリューション「オークファンロボ」は、Amazonでドロップシッピングを行うEC事業者向けのRPAツール「ドロップボット」をリリースした。
在庫リスクを抑えたECビジネスが可能
ドロップシッピングとは、商品在庫を持たずに注文商品をメーカーから顧客に直送する取引方法である。事業者は商品在庫を抱えることなく、注文商品をそのまま仕入れサイトやメーカーから直送可能。在庫リスクを抱える必要がないため、リスクを抑えた上でECビジネスを行うことができる。
◆ドロップシッピングの物流イメージ
ドロップシッピングの課題を解決する
事業者にとってメリットの大きいドロップシッピングだが、以下のような課題も抱えている。
◆在庫管理の時間が膨大
商品を出品すればするほど仕入れサイトとモールを往復し、注文を受けた商品をすぐに仕入れられるか、在庫が残っているかを確認しなければいけない。
◆アカウント凍結のリスク
注文のキャンセルが多発すると、アカウントを凍結されることもある。結果的に売上が減少するだけでなく、アカウントに低いレビューが付いたり、ブランド棄損に繋がる可能性もある。
今回オークファンより提供されるRPAツール「ドロップボット」では、仕入れサイトNETSEAと販売モールAmazonを繋ぎ、NETSEA側で在庫が0になったらAmazon内での在庫も0へと自動変更。また、NETSEA側に在庫が補充された際は、Amazon内の在庫も自動反映させることで、上記の課題を解決するとしている。
今後Amazon以外のモールにも展開予定
RPAツール「ドロップボット」によって、EC事業を始めたばかりの方も、すでにドロップシッピングに課題を抱いている方も、安心して顧客と取引を行うことが可能だ。
現在、「ドロップボット」の対象販売モールはAmazonのみだが、今後対象モールや機能の拡充を予定。物販事業者のノンコア業務を自動化し、空いた時間を別の事業に充てることで、NETSEAバイヤーの流通拡大への貢献を目指すとしている。
近年における国内のBtoB卸売市場は300兆円規模と推定されるなど、非常に大きな市場に関わらず古い取引形態が残っている状態だ。加えて、世界中で廃棄ロス問題が大きくクローズアップされおり、廃棄ロスは国内でも年間約22兆円規模に達するともいわれている。
卸売市場における唯一無二の再流通インフラの構築・廃棄ロスの削減に取り組むオークファンが提供するRPAツール「ドロップボット」は、現在卸売が抱える課題の解決に繋がるはずだ。対象モールの拡大や機能拡充など、今後の動向に注目したい。