【2023年10月】日本郵便、佐川急便、ヤマト運輸の宅配取扱個数 10月は協業によるサービス開始

ECのミカタ編集部

日本郵便、佐川急便、ヤマト運輸は毎月、宅配取扱個数の発表をしている。10月は前月に比べ3社とも取扱個数が増加した。また「クロネコゆうパケット」や佐川急便の荷物を郵便局で受け取れるサービスなど各社協業の動きが進む月となった。

10月は3社とも前月より取扱個数増加

2023年11月に、日本郵便・佐川急便・ヤマト運輸は各社で「2023年10月取扱個数実績」を発表している。日本郵便は、荷物(ゆうパック、ゆうメール、ゆうパケット)の合計数が2億9782万個と前月より+約4474万個。佐川急便はデリバリー事業の取扱個数(飛脚宅急便、その他)が1億1500万個と前月より+200万個。ヤマト運輸は小口貨物(宅急便、宅急便コンパクト、EAZY、ネコポス、クロネコゆうパケット、クロネコDM便)の合計数が2億5977万個で前月より+2146万個と3社とも増加傾向にあった。

また、前年同月との増減率で見ると、日本郵便は-1.2%、佐川急便は-2.0%、ヤマト運輸は+2.2%とヤマト運輸以外は前年より取扱個数が微減していた。

2023年10月は各社、協業の動きあり

2023年10月は、各社協業の動きが進んだ月だった。まず10月1日に日本郵便とヤマト運輸による「クロネコゆうパケット」の取扱を開始している(※1)。これはヤマト運輸が顧客から預かった「クロネコゆうパケット」(大きさ合計60cm以内、重さ1kg以内)を仕分けし、日本郵便の配送網で届け先の郵便受けに投函するサービスだ。

また、23日には不在持ち帰りとなった佐川急便荷物を、郵便局で受け取り可能なサービスを開始している(※2)。これらにより、物流2024年問題や環境問題など物流業界が抱える社会課題の解決を目指すとしている。

物流2024年問題や環境問題に向けて、各社が協業し、動きはじめたばかり。宅配取扱個数にどう影響するか引き続き動向を追っていきたい。

※1関連記事:ヤマト運輸が10月1日より「クロネコゆうパケット」を一部エリアから発売 厚さ3cmまで3サイズに応じた全国一律料金で大量集荷も対応
※2関連記事:10月23日より! 佐川急便で不在持ち帰りとなった荷物の「郵便局受取」開始


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