![](/img_contents/contents/banner_top/banner_top_41533.jpeg?now=20241001135146)
越境ECといえばShopify?成功事例や柔軟な海外販売の設定を紹介
国内販売だけにとどまらず、海外も視野に入れた越境ECサイトの運営が可能になれば、大きなチャンスがつかめます。
しかし、越境ECには関税や海外への配送手続きなどやや煩雑な作業があります。越境ECに精通していなければ、サイト運営をスムーズに進められるか不安を抱える人もいるでしょう。
本記事では、そのような方に向けて、越境ECに向いているプラットフォームや、おすすめのプラットフォームであるShopifyについて紹介します。
日本で越境ECを作るときに比較したいプラットフォーム
日本で有名なECサイト運営のプラットフォーム(ASP)といえば、Shopify・BASE・STORESなどですね。
越境ECの際に必要となる「多言語対応」「外貨・決済方法」「海外配送」「デザイン」で各サービスを比較します。
Shopify | BASE | STORES | |
---|---|---|---|
言語 | 50の言語に翻訳対応可能。 | 英語翻訳可能。一部翻訳対象外となるテキストあり。 | 英語対応可能 (翻訳ではなく、日本語サイトと英語サイトの2つを運営)。 |
外貨・決済方法 | 130カ国以上の外貨に対応。 PayPalをはじめ、100種類以上の決済サービスに対応。 |
34カ国の外貨に対応。 海外ユーザーは Amazon Pay ・PayPal・銀行振込が利用可能。 |
海外ユーザーは クレジットカード・Paypal・Amazon Payが利用可能。 |
海外配送 | 可能。専用のサポートアプリあり。 | 可能。物流代行サービスとの連携あり。 | 可能。 |
デザイン | 合計で最大1000個のテンプレート。 | 22種類の無料テンプレート及び有料テンプレート。 | 48種類の無料テンプレート。 |
日本で越境ECを作りたい場合は、Shopifyの使い勝手がよさそうです。
Shopifyはカナダ発、2020年時点で175カ国で170万ショップ以上が開設されているプラットフォームです。越境ECとしてみたときにどのような魅力があるのか、次章以降で解説していきます。
![画像リンク](https://ecnomikata.com/img_contents/contents/banner_top/banner_top_32970.jpeg?now=20240417171223)
Shopifyが越境EC(海外販売)に向いている6つの理由
Shopifyが越境ECに向いている理由を6つ紹介します。
1)多言語・多通貨への対応
Shopifyは、英語はもちろん、50の言語に翻訳対応しています。
また、130カ国以上の通貨に対応しており、自動でレート変換が可能です。母国語かつ使い慣れた通貨でショッピングが可能であれば、多くの国のユーザーが使いやすさを感じられるでしょう。
2)PayPalをはじめとした100種類以上の決済方法
Shopifyはクレジットカードはもちろん、世界中で使用されている決済システム「PayPal」をはじめ、100種類以上の決済方法に対応しています。
馴染みのない決済方法では、離脱するユーザーもいるでしょう。海外のECサイトにクレジットカード情報を知らせることに抵抗感のあるユーザーも多く存在します。
世界中のユーザーに対応した決済方法は、越境ECには必須といえるでしょう。
3)簡単な海外配送
越境EC構築の最も高いハードルが、海外への配送ではないでしょうか。
しかし、Shopifyの海外配送手続きは簡単です。
また、海外配送の際には、費用面において以下の3点を考える必要があります。
- 配送料
- 為替レート
- 関税
いずれも国内ECとは異なるコストです。予想以上に負担が重く、利益を圧迫してしまう事態も想定されますので、事前にしっかりと調査をしておきましょう。
最新のデータを簡単に取得できるアプリについては、後ほど詳しく説明します。
4)海外ユーザー受けするテンプレートが豊富
越境ECをおこなうならば、サイトデザインにはこだわりたいところです。海外ユーザーにとってデザイン性の高い魅力的なサイトを構築できれば、自社のブランディング強化にもつながります。
Shopifyでは、世界レベルのデザイナーがデザインしたテンプレートが多数用意されています。無料のものも多くあるので、まずはそれらから試すことも可能です。ドラッグ&ドロップで直感的にサイト構築できるので、HTMLやCSSの知識がなくても安心です。
5)CDNに対応している
ShopifyはCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を導入しています。大容量のデータの配信に対応しており、どの国からサイトアクセスしても高速かつ安定した表示が可能です。
6)事業環境の変化に柔軟に対応可能
カスタマイズ性の高さも魅力です。Shopifyにはプランが5つあり、最も安いプランなら月額29ドルで使用できます。事業規模に合わせてアップデートしていくのがおすすめです。
また、アプリを用いた拡張機能にも優れていて、自社に必要な機能を柔軟に追加することができます。越境ECの場合、さまざまな理由で事業環境が急激に変化することもあるでしょう。
常にプラットフォームを最適化できることは、Shopifyの大きな強みです。
参考:Shopifyのアプリとは?越境ECには欠かせない?
Shopifyの大きな特徴は、サイトの機能を拡張したいときにアプリを使える点です。ECモールに出店していると高額な追加費用がかかったり、自社サイトの場合には多大な作業工数がかかったりしますが、Shopifyではアプリを追加するだけで完了します。
以下、Shopifyで使用できるおすすめのアプリをご紹介します。
Langify
サイト内の複数の言語を翻訳するアプリです。また、言語ごとにドメイン設定も可能です。費用は月額17.50ドルですが、言語ごとにストアを複数作成するコストを考えると割安かもしれません。
BEST Currency Converter
ユーザーの自国通貨で価格表示するアプリです。有料版では、ユーザーの所在地によって、最適な通貨をアプリが自動的に選んで表示します。無料版であっても5つの通貨表示が可能です。
Easy Rates Japan Post
日本郵便での配送で使用できるアプリです。最新の配送料を自動で表示します。
Easy Label Japan Post
こちらも日本郵便での配送で使用できるアプリです。あて名ラベルやインボイスを簡単に作成・印刷でき、機能追加すれば重量の調整や、紛失などに対応した保険の追加も可能です。
Ship&Co
EC向けの出荷管理システムです。複数の配送業者に対応しており、送り状・インボイス・納品書の発行や業者間の料金比較も可能です。
海外発送に対応している業者は以下のとおりです。
- DHL
- FedEx
- UPS
- 国際郵便
- SF Express
- Australia Post
また、佐川急便やクロネコヤマトなどの国内配送にも対応しています。
Shopifyで越境ECを構築する手順・設定
この章では、Shopifyで越境ECをおこなうための具体的な手順や設定について説明します。
配送エリア設定
Shopifyは海外販売が初期設定されています。管理画面の「マーケット」の項目から、具体的な配送エリアを設定しましょう。
詳細の設定
ドメイン・言語・税金・配送方法・決済方法などの詳細を設定します。
躓きやすいのは、送料と関税の設定です。送料は、商品の重さや配送エリアによって異なります。関税は、対象エリア別に設定します。商品・エリアごとに調べるのは手間がかかりますが、Shopifyのアプリを使用すれば自動設定が可能です。
梱包・配送
梱包作業は自社で行います。海外では荷物が雑に扱われることも多いので、丁寧かつ厳重に梱包しましょう。割れものの場合は、FRAGILEシール(海外版割れもの注意シール)を張れば安心です。
以下の配送業者が便利です。
日本郵便
料金は地域によって変わり、日本郵便のホームページで確認できます。日本郵便のメリットは、比較的安価であり、配送可能エリアが広い(120カ国)ことです。
デメリットは、配送に時間がかかることや、サイズや重量・形状に制限が多いことです。安心して商品を配送したい場合は、日本郵便がおすすめです。
クーリエ便
航空便を利用した国際宅配便で、DHL・FedEx・UPSTNTエクスプレスなどの業者が対応しています。メリットは以下のとおりです。
- 配送が早い
- 時間指定ができる
- 関税に対応している
- 配送方法の種類が多い
デメリットは、料金が高くなりがちなことや、配送可能地域が限定されていることです。料金や細かなサービス内容は業者によって異なるので、最適な業者を選ぶ必要があります。
![画像リンク](https://ecnomikata.com/img_contents/contents/banner_top/banner_top_32970.jpeg?now=20240417171223)
Shopifyの越境ECで成功した事例
実際にShopifyを導入して越境ECを成功させた事例を紹介します。
ネスレ
「ネスカフェ」で有名なネスレのECサイトはShopifyで構築されています。現在2,000以上のブランドを展開しており、ECサイト内では職場向け・家庭向け・事業者向けと商品が分かりやすくカテゴリー分けされています。
レビュー機能追加アプリやソーシャルログイン機能設置アプリも導入しており、ユーザーとの親和性が高い設計になっています。
テスラモーターズ
シリコンバレーに拠点を置き、電気自動車の製造・販売で躍進しているテスラモーターズ。カスタマイズも含めたテスラ車の購入や、試乗の予約が可能です。
サイトデザインはテスラ車の動画や写真を中心に、必要最低限の情報をシンプルに掲載しています。
また、アプリによってテスラ独自の会員基盤と連携させたSSO(シングルサインオン)を実装しています。
サンリオ
「ハローキティ」や「マイメロディ」で有名なサンリオ。ECサイトは、Shopifyのカスタマイズ性を活かしてファンシーな世界観が作り込まれており、見ているだけでも楽しい気分になります。
文房具から雑貨、食品まで多種多様な商品を扱っており、ECサイトでしか購入できない限定商品もあります。アプリによってSNSとの連携機能が追加されています。
Shopifyのサイト制作・運営代行を頼むならどこがいい?
ほかのプラットフォームと比べても、Shopifyは越境EC向きであり、費用面や機能性、サポート面でも安心して運用できるといえます。
ただし、ECサイト制作・運営にはさまざまな知識やスキルが必要です。ECサイト制作・運営に関する負担が大きい場合は、制作や運営の代行事業者を利用するのもおすすめ。
どこの代行事業者を選べばよいかわからない場合は、一括見積もりをとれるサービスが便利です。
ECのミカタでは、500社以上の優良事業者からプロの専任コンシェルジュが自社にぴったりの代行事業者を選びます。相談料は見積もりからマッチングに至るまで完全無料です。
できるだけ不安や負担は解消して、グローバルな市場でのECサイト運営を成功させましょう。