日本郵便が配達日数延長も 配達希望時間帯は「20~21時」を廃止か? 2024年問題などを踏まえたサービスの見直し予定で

ECのミカタ編集部

2024年問題などを踏まえたサービスの見直し

日本郵便株式会社(以下:日本郵便)は、「2024年問題」や「改善基準告示の改正」などを踏まえ、2024年4月以降、ゆうパックおよび速達郵便物など(レターパックを含む)のサービスを見直す予定であることを公表した。

ゆうパックおよび速達郵便物などのお届け日数見直し

法令改正などに適切に対応するため、今まで1人で運行することを前提としてきた長距離運送便(トラック)を中継輸送などに切り替える。結果的に到着時間が後ろ倒しになるため、お届け日数を以下の通り見直す。

◆ゆうパック
2024年4月1日から、一部地域で引き受けるゆうパックのお届け日数を見直し。日数見直しの対象地域は以下リンクの通りとなる。

◆ゆうパックのお届け日数の見直し地域

◆速達郵便物など
2024年4月1日から、一部地域で引き受ける速達郵便物などのお届け日数を見直し。日数見直しの対象地域は以下リンクの通りとなる。

◆速達郵便物(レターパックを含む)のお届け日数の見直し地域

ただし、速達郵便物などについては、航空輸送を最大限活用することで可能な限り2024年3月31日までのお届け日数を維持。普通扱いとする郵便物、ゆうパケット、クリックポスト、レタックス、書留、簡易書留などの日数に変更はないとしている。

ゆうパックの配達希望時間帯「20時-21時」の廃止

配達を担当する社員などの業務負荷軽減のため、2024年10月1日以降、引き受けるゆうパックの配達希望時間帯について「20時-21時」を廃止。現在の7区分から6区分に変更される。

◆配達希望時間帯の変更

出典:ゆうパックの配達希望時間帯「20時-21時」の廃止

EC事業者はこれまで利用してサービスに大きな影響が出ることが考えられる。顧客に対してリードタイム変更の周知など、2024年4月1日以降の対応を事前に進めたい。持続可能な物流実現のためには、物流に関わる全員の理解が必要となる。今後の動向に注視しながら、スムーズな移行に備えるべきだろう。


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