ユニクロ 2024年1月の国内売上高は100.4%と伸長 暖冬に対応した商品調整により春物が好調に推移する

ECのミカタ編集部

ユニクロ、1月の国内売上高0.4%増 春物が好調

株式会社ユニクロ(以下:ユニクロ)を運営するファーストリテイリングは2024年2月2日、同年1月のユニクロ国内既存店売上高が前年比0.4%増加したと発表した。

客単価の上昇が売上をけん引

2024年1月において、既存店(730店舗)とECサイトの売上は前年同月比で100.4%と伸長。一方客数は98.7%と2023年12月に引き続き2カ月減少した。

客単価においては101.8%と大きく伸長しており、こちらは2カ月ぶりの増加となった。フィンランドの人気ブランド「マリメッコ」とのコラボ商品の販売が、全体の客単価の伸長に寄与したと考えられる。

一方、直営店(792店舗)とECサイトの売上は前年同月比で102.3%、客数においても100.3%と伸長する形となった。

出典:国内ユニクロ売上情報

暖冬に対応した商品構成を進める

暖冬傾向となった昨年12月の販売は苦戦したことから、店頭の商品構成を調整。春先のシーズンまで来られる冬物インナー類に加えて、春向けの新商品を豊富に取り揃えた。

客足が鈍る中でも週単位で商品構成を見直すことで、セーター類の販売が伸長。さらに「エアリズムコットンクルーネックT」をはじめとした春物商品が好調となった。

昨年8月期の連結決算において、国内ユニクロ事業のEC売上高は前期比102.3%と伸長。一方、新型コロナの5類移行を受け、徐々に顧客の店舗回帰が進んでいる状況だ。

現在は店頭接客を通じた新規アプリ会員の獲得を強化しつつ、店舗とECが一体となった新しい購買体験の構築を進めている。世界的なアパレルブランドの取り組みに今後も注目したい。


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