楽天SKUプロジェクト、必須項目の登録はわずか3割に 猶予期間を過ぎたショップも

ECのミカタ編集部

日本全国の楽天ショップ約2500社が所属する「ECマスターズクラブ」を運営する日本ECサービス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:清水将平)は、楽天ショップ運営者向けにSKUの移行状況と商品属性の登録状況についての調査を実施した。

調査概要

対象者:楽天ショップを運営するECマスターズクラブ会員
調査期間:2024年3月14日?3月22日
調査手法:アンケート調査
有効回答数:471名

出典元企業:日本ECサービス株式会社

SKU移行ショップは約8割

SKUとは、在庫管理上において最小の品数を数えるための単位。楽天市場では2023年4月に始まったSKUプロジェクトにより、商品をSKUごとに登録し、データを管理できるようになったのは周知の事実だろう。

同じ商品ページで異なる数量や重さでの価格差を表示することで商品が探しやすくなった反面、EC事業者にとってはSKUごとに精緻な「商品属性」の入力が大量に必要となるため負担が大きい。実際にLISUTO株式会社 アカウントマネージャー 奥倉伸明氏によれば「SKUが多い場合、その一つ一つに平均で30項目ほどある商品属性を手作業で入力していくことは至難の業だ」としている(※1)。

SKUプロジェクトについて、日本ECサービス株式会社(以下、同社)の調査によれば、SKU移行が完了したショップは「完了している(55.78%)」「ほぼ完了している(30.78%)」と約87%のショップが対応完了しているという。

SKUに対応しなければ、商品が見つけにくくなり売上の低下にもつながるめ、対応するショップが大半だろう。

※1 関連記事:「SKUプロジェクト」は怖くない? 楽天市場で自動タグ付けを実現する「AIタッガー」の魅力【PR】

必須商品項目属性の登録期限を過ぎたショップも

SKU移行に必要な必須商品項目属性の登録が「すべて完了している」と答えた店舗はわずか34.1%にとどまった。またSKU移行日から180日経過し、必須商品属性の登録期限を過ぎたショップは全体の約26.86%。SKUの移行に伴い、商品を登録したものの商品属性を埋める時間や人員が足りていないことが推測される。

同社によれば、24年3月28日から毎週火曜日に週一回の必須商品属性未入力商品のリストが楽天RMSでダウンロードできるようになったという。ただ必須商品属性を180日以内に登録されないと、商品の登録・更新に影響が出るため早期の対応が必要だ。


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