日本郵政グループ、ゆうびんIDからゆうIDへ名称変更 UX向上と収益向上に

宮地彩花【MIKATA編集部】

2024年5月27日、日本郵政株式会社(東京都千代田区、取締役兼代表執行役社長 増田寬也)、日本郵便株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 千田哲也)および株式会社かんぽ生命保険(東京都千代田区、取締役兼代表執行役社長 谷垣邦夫)は、「ゆうびん ID」の名称を「ゆう ID」に変更するとともに、「郵便局アプリ」に新たに金融機能を追加したことを発表した。

2024年5月27日からゆうIDへ

日本郵政グループは、2024年5月27日よりゆうびんIDからゆうIDへと名称変更したことを発表した(※1)。ゆうIDとは日本郵便が提供する無料で申し込めるID(お客さまID)(※2)。ゆうIDの登録で集荷申し込みやゆうパックラベル作成、郵便局アプリでお得に配送が可能になる。
名称変更の理由として、日本郵政グループによれば「日本郵政グループ各社の連携や共通化を進め、グループ各社のサービスを一体で ご利用いただけるようにするため」だとしている。

※1 関連記事:ゆうびんID、2024年5月27日より「ゆうID」へ名称変更 システムメンテナンスに伴い一部サービスに影響
※2 参考元:あると便利なゆうID(日本郵政グループ)

連携強化でUX向上と収益向上に

2024年度および2025年度の2年間を計画期間とした「JP ビジョン2025+」によれば、今回の名称変更はDXの推進等によるUXの向上施策の一つだという(※3)。2023年10月12日にサービス提供を開始した「郵便局アプリ」もその一つ。今回の名称変更と同時に、これまで郵便・物流事業中心のサービスから新たに金融機能のサービスも追加された(※4)。

ゆうIDを基軸に日本郵政グループ内における連携強化で、UXの向上による収益改善につながるか今後の動向を見ていきたい。

※3 出典元:JPビジョン2025+(日本郵政グループ)
※4 出典元:日本郵政グループ各社のサービスを1つのIDで ~「ゆうID」で新たなお客さま体験を~
※5 関連記事:落ち込む郵便・物流事業に対する今後の展望は? 日本郵政Gの決算と「JP ビジョン2025+」に注目