ヤマト運輸、EC業務関連のシステム上で直接送り状発行が可能に

宮地彩花【MIKATA編集部】

ヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長尾裕)は、2024年6月12日から、宅急便などの送り状をシステムから直接発行できる「B2クラウドAPI」を公開した。

送り状発行が直接可能に

ヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)は、2024年6月12日から「B2クラウドAPI」の公開を発表した。B2クラウドAPI(以下、本サービス)とは、法人向けに提供する「送り状発行システムB2クラウド」で送り状発行をする際の送り状発行情報に対して、WebAPIを経由することで、送り状番号を提供するもの(※1)。これにより、EC事業などを行っている事業者がEC業務関連のシステムと「送り状発行システムB2クラウド」を別々に利用することなく直接送り状の発行が可能になる。

※1 出典元:B2クラウドAPI(ヤマト運輸株式会社)

EC業務関連システムと直接連携してほしい…… 事業者からの声を反映

本サービスのリリースにあたって、EC事業者などから「(自社で導入している)EC業務関連のシステムと、送り状発行システムB2クラウドを直接連携してほしい」という多くの要望を受けて実現したという。これまでは送り状を発行する際、EC事業者はEC業務関連のシステムとは別に「送り状発行システムB2クラウド」を立ち上げることが必要で、業務の手間となっていたようだ。

※画像元:6月12日(水)から、お客さまのシステムから送り状発行ができる「B2クラウドAPI」を公開(ヤマト運輸株式会社)

2023年6月にはすでにNE株式会社(以下:NE)が提供する、クラウド型EC Attractions「ネクストエンジン」が、送り状発行システムB2クラウドとAPI連携した「送り状発行システムB2クラウド連携アプリ」をリリースし、送り状発行の簡便化を図っていたが、約7年、50万社を超える企業が導入する送り状発行システムB2クラウドだけに、ヤマト運輸としてB2クラウドAPIの提供を開始したことで、より多くの導入企業の業務効率化が図れそうだ。

ヤマト運輸は今回のリリースで、受注から出荷までシームレスな運用を実現することで、お客さまの利便性向上に貢献していくとした。