アスクル、当日配送選択式サービスの本格展開を開始 第一弾は名古屋から

ECのミカタ編集部

事業所向け通販ASKUL、名古屋センターの配送エリアにおいて「当日配送選択式サービス」の本格展開を開始

アスクル株式会社(以下:アスクル)は、事業所向け通販サービス「ASKUL」における当日配送対象の注文について、配送日を当日・翌日から選択できる「当日配送選択式サービス」を本格的に開始した。

翌日配送が初期設定に

当日配送選択式サービスは昨今の配送ドライバー不足への取り組みとして、当日配送の物量比率を調整しドライバーの生産性向上および労働環境改善を目指すものである。

適用対象は前日18時から当日11時の中でお届け日指定のない注文のうち、お届け先が当日配送可能エリアかつ、注文された商品が最寄りのセンターから出荷可能な注文となる。

これまで、商品ページにおいてお届け日が当日の日付のみの表示であったが、本サービス展開後は翌日の日付が初期設定となり、当日配送は「お急ぎ便」として併記。レジ画面にてお届け日が翌日であることを表示し、レジ画面でお急ぎ便へ変更することも可能だ。

当日配送の荷物個数が約60%減少

今回の本格展開に向け、2024年1月から3月までの期間、名古屋センターの当日配送エリアにおける実証実験を実施。顧客へのサービスレベルの維持、翌日配送の荷物個数比率、そしてドライバーの生産性向上に成果が得られれたという。

◆実証実験における成果
▷当日配送の荷物個数が約60%減少し、翌日配送に移行
▷配送ドライバーの配送生産性が11%増加
▷配送ドライバーの労働時間が1日あたり平均45分削減
※期間:2024年1月23日~3月20日、対象アスクル物流センター:名古屋センター

上記成果を受け、2024年5月より本格展開を開始。効果測定を行いながら他の配送エリアにも順次展開する予定とした。

「当日配送を常に利用したい」は1割に留まる

EC化率成長に伴う物量拡大によって、配送ドライバー不足に対応する取り組みは喫緊の課題になっている。

アスクルではこれまで、あらゆる仕事場で必要となる商品をできるだけ早く配送するサービスを提供してきた。しかし、当日配送に関する顧客調査(※1)を行った結果、「当日配送を常に利用したい」方は1割に留まり、「急いでいるときに利用したい」方が8割という結果が得られたという。

前述した名古屋センターの配送エリアで行った実証実験では、当日配送の配送個数が約60%減少。労働時間は短縮したことから、配送ドライバーの生産性向上を期待できる「当日配送選択式サービス」の本格展開に至った。

今後は2025年5月までに全エリア展開を目指すとしている。不足する配送ドライバーの生産性向上と労働環境改善を推進させる取り組みとして期待したい。

※1:2021年7月13日~20日の期間で、アスクル顧客144名に対して実施したWeb調査


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事