Shopee独自の物流サービス「SLS」がタイ市場へ拡大 物流リードタイムの短縮が実現

ECのミカタ編集部

Shopee独自の物流サービス “Shopee Logistics Service” (SLS) をタイ市場へ拡大

ショッピージャパン株式会社(以下:ショッピージャパン)は2024年7月3日、タイ市場におけるShopee Logistics Service(以下:SLS)の導入を発表した。

日本越境商品の需要が高いタイ市場も対象に

「SLS」とは、Shopeeのプラットフォームにて利用できるShopee独自の配送サービスだ。

セラーセンターにて発送準備の完了後、商品をShopeeの国内配送先まで発送することで、現地の購入者までの国際配送をShopeeへ任せることが可能。ドアーツードアーの配送が実現するだけではなく、複数市場展開しているセラーのオペレーション効率化や、物流のリードタイムの短縮が実現する。

これまでシンガポール・フィリピン・マレーシア・台湾・ベトナム向けに実施されていたが、今回タイ市場へ拡大することになった。

タイはホビー商品など日本越境商品の需要が高く、日本セラーにとってポテンシャルが高い市場の1つである。今回のサービス拡大によって、より多くの事業者がタイ市場への参入を検討することが期待されるだろう。

◆SLSのオーダー受注から発送までの流れ

※画像元:SLSのご案内 (Introduction to Shopee Logistics Service )(ショッピージャパン株式会社)

配送荷物とサイズに注意

「SLS」にて配送できる荷物重量とサイズ制限は、利用する配送チャネルによって異なる。

最小サイズは縦・横・高さの3辺の合計60cm以上であることが推奨されている。最小サイズよりも小さいサイズでオーダーを発送する場合、輸送中に破損・紛失の可能性が高くなるという。各マーケットにおける重量・サイズ制限は以下の通りだ。

※画像元:【SLS対象マーケット】配送チャネル別の重量・サイズ制限(最大寸法)について(ショッピージャパン株式会社)

中でも「ポケモンカード」などは商品が小さいことから封筒で梱包されるが、輸送中に破損、紛失するケースが増えているという。タイ市場が対象となったことで、新たに「SLS」を利用する事業者は注意すべきだろう。

本サービス拡大は、越境EC市場の発展に大きく貢献することが期待されるはずだ。商品展開など含め、今後の動向に注目したい。


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