BASE、新機能「販売パートナーApp」を提供 商品制作と販売を分割した運営が実現

ECのミカタ編集部

「BASE」に国内ネットショップ作成サービス初のショップ間ドロップシッピング機能が追加!新機能「販売パートナー App」の今夏リリースに向けて一部機能の先行提供を開始

BASE株式会社(以下:BASE)が運営するネットショップ作成サービス「BASE」は今夏、ショップ間ドロップシッピング機能「販売パートナーApp」の提供を開始する。

在庫を抱えることなくネットショップ運営が可能

「販売パートナーApp」は「BASE Apps」のひとつであり、「BASE」を利用するショップ間でのドロップシッピング(※1)を実現する機能である。

「販売パートナーApp」では、商品を制作・販売する「ブランドショップ」、商品を委託販売する「セレクトショップ」をマッチングする。そのため、「セレクトショップ」は在庫を抱えることなくネットショップを運営することができる。

商品の制作・在庫管理・発送作業と、広告・宣伝などのマーケティングを分割できるため、それぞれの得意分野を活かした開業が実現するだろう。

現在は出品・連携機能までの一部機能の提供となるが、今夏中に「セレクトショップ」にて「ブランドショップ」が許可した商品の販売まで可能となる「フル機能」の提供が予定されている。

※1:商品が​売れた​際、​メーカーや​卸売業者から​顧客​商品が​直接発送される​仕組み。

※画像元:新機能「販売パートナーApp」の今夏リリースに向けて一部機能の先行提供を開始(BASE株式会社)

インフルエンサーによる開業もスムーズに

「販売パートナーApp」を通じて商品が売れた場合の「BASE」のサービス利用料・決済手数料は「セレクトショップ」が負担。委託先の「セレクトショップ」経由で商品が売れた場合、「ブランドショップ」にはApp利用手数料として商品代金の5%が発生する。

また、本Appを通じて委託先の「セレクトショップ」経由で商品が売れた場合、「ブランドショップ」は予め設定した報酬を「セレクトショップ」に支払う。報酬の金額については、各商品ごとに報酬率を決めることが可能となっており、商品代金の10%〜70%の間で設定可能だ。

「セレクトショップ」は売ることが役割なので、商品買取や在庫管理、発送作業が不要。商品が売れた際に報酬を得ることが可能であるため、インフルエンサーによる開業もスムーズとなるだろう。

強みを活かしたネットショップ運営が実現

「販売パートナーApp」は今後、他のAppとの連携や外部パートナーとの協業を通じて、以下のような商品が拡散されやすい仕組みを強化していく予定としている。

◆「セレクトショップ」が委託販売する商品を「YouTubeショッピング」連携機能等を利用して発信できるように機能開発を実施
◆著名人・インフルエンサーにショップの自社商品がピックアップされやすくなるような協業、外部ネットワークを広げ、ショップとインフルエンサーの双方にメリットのある仕組みを構築
◆越境EC系の機能と連携して海外のインフルエンサーが地域の逸品を全世界へ発信する仕組みの構築
◆「テイクアウトApp」等のオフラインの販促機能と連携し、オフラインの販促も強化


商品制作が得意な「ブランドショップ」とセールスが得意な「セレクトショップ」が連携することで、商品制作への集中や、販促強化などそれぞれの強みを活かしたネットショップ運営が実現する。EC市場の拡大、発展に繋がる取り組みとして今後の展開に期待が寄せられるだろう。


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