観光、エンタメ分野でDMを許容しているユーザーの割合は? NTTコム オンライン調査

ECのミカタ編集部

「観光・スポーツ産業のD2Cマーケティングに関する調査レポート」を公開

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(以下:NTTコム オンライン)は2024年7月24日、株式会社NTTデータ経営研究所(以下:NTTデータ経営研究所)と共同で実施した「観光・スポーツ産業のD2Cマーケティングに関する調査」(以下:本調査)の結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査期間:2023年8月18日~22日
◆調査方法:非公開型インターネットアンケート(NTTコム リサーチ クローズド調査)
◆調査対象:日本国内に居住する18~79歳の男女
◆調査機関株式会社:NTTデータ経営研究所、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
◆有効回答者数:1068人
◆出典元:観光・スポーツ産業のD2Cマーケティングに関する調査(NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社)

44.6%がホームページから直接購入

観光、スポーツ・エンターテインメント(エンタメ)分野それぞれにおいて、情報収集(検討方法)やチケットの購入方法について調査を実施。

観光や旅行をする人の34.2%が「お気に入りの観光地や宿泊施設があり、施設の空き状況等を直接確認する」と回答した。また、スポーツ観戦やライブ観戦をする人では、44.6%がチームやアーティストのホームページから直接チケットを購入すると回答し、D2Cのニーズが一定数あることが明らかとなった。

また、それぞれのコンテンツホルダーからダイレクトメッセージ(DM)などの情報が直接欲しいと回答した人は、観光分野では半数以上となる53.6%、スポーツ・エンタメ分野では39.1%と少なくない。このことから、D2Cマーケティングのターゲットになり得る「潜在層」が一定数いることも明らかになったといえるだろう。

若年層ほど利用頻度が高い

お気に入りの観光地・旅行先やチーム・アーティストがあり、かつ高頻度・高消費のいわゆる「ロイヤル顧客層」について年代別に分析。

20代が26.8%、30代が14.2%、スポーツ観戦・ライブ客のうちロイヤル顧客層の割合は20代が40.0%、30代が13.2%と、若い年代ほど割合が高いことが明らかとなった。

また、20代~30代のロイヤル顧客層は他年代と比較して、デジタル媒体の接触時間が長くSNSの利用状況が活発となっている。若年層が今後のコンテンツ消費における中心となることを考慮すると、SNSをはじめとするオンライン媒体を活用したD2Cマーケティングの可能性は一層高まると考えられるだろう。

20代~30代のロイヤル顧客層をターゲットに

デジタル技術の革新と実装が進む中、コンテンツホルダーが流通経路を介さず直接ユーザーとつながり、誘客やエンゲージメントを試みるD2Cマーケティングの重要性は年々高まりつつある。

本調査では、観光やスポーツ・エンタメ分野において、コンテンツホルダーからの情報収集や購買行動を希望する「潜在層」が一定数存在しており、特に20代~30代のロイヤル顧客層をターゲットにマーケティング施策を講じることが、D2C市場拡大につながる可能性が高いことが明らかとなった。

ECサイトやホームページ・SNSでの情報発信やDMなどのオンラインマーケティングが、ロイヤル顧客層の拡大、さらにD2C市場の発展に貢献することが考えられる。エンタメ分野を取り扱う事業者は本調査内容を参考に、今後の施策を検討してほしい。


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