新機能「Mercari×Japan」発表 US版メルカリから日本版メルカリ商品の直接購入が可能に
株式会社メルカリのグループ会社であるMercari, Inc.(以下:USメルカリ)は2024年8月2日、US版メルカリにおいて新機能「Mercari×Japan」を発表。日本版メルカリの商品を、US版メルカリから直接購入することが可能となった。
通常通りの配送方法、料金で取引可能
US版メルカリを利用する顧客は「Mercari×Japan」を通じて、日本版メルカリ上で出品されている商品を直接探し、購入することが可能となる。日本版メルカリでの出品アイテムの中には「米国では入手困難な日本初のアイテム」も多くあることから、これまで以上の取引活性化が期待できるだろう。
また、日本の越境ECの業界リーダーであるBEENOS Groupとの協力のもと、配送プロセスの簡素化も実現。US版メルカリ上で購入された日本版メルカリの商品は、まず最初にBEENOS Groupに配送され、そこで点検や国際配送に向けた準備を行う。その後、商品は出品者が発送した日から約2週間程度で、米国の購入者の元へ配達されることになる。
日本版メルカリの出品者は、これまで通りの配送方法と配送料での取引が可能となっている。気軽に販路、売上拡大に繋がるサービスとして注目が集まるはずだ。
おもちゃ、ゲーム、ファッションなどに人気が集まる
「Mercari×Japan」を通じて、人気となることが想定される商品例として以下があげられている。
◆レゴ、ハローキティやポケモンなどのおもちゃ
◆ドラゴンボール、マーベル、ONE PIECEやポケモンなどのフィギュア
◆Nintendo、SEGA、ソニーといったメーカーのゲーム機やテレビゲームソフト
◆BAPE、BEAMS、SEIKOといったブランドのレディースやメンズのファッションアイテム
◆Adidas、ASICS、CONVERSEやNIKEを中心としたスニーカー
◆Louis Vuitton、GucciやDiorなどの米国では入手困難なハイブランドのレディースバッグ
近年、US版メルカリでは日本製のコレクションアイテムの取引が急速に広がっており、漫画やバンダイ製品、サンリオ製品、ソニーエンジェルといったカテゴリー人気が急上昇している。今回の連携によって、こうした商品をUS版メルカリ上で簡単に閲覧、購入までのプロセスを全て英語で行うことが可能になることから、より一層人気を集めることが考えられるだろう。
US版と日本版が初めて繋がる
Mercari, Inc. CEOのJohn Lagerlingは、以下のようにコメントしている。
「今回の取り組みにより、US版メルカリと日本版メルカリのマーケットプレイスが初めてつながります。(中略)日本のファッション、おもちゃ、コレクションアイテム等への米国での注目度はここ数年で着実に高まっており、さらにはドル高の追い風もあることを踏まえて、最も適したタイミングでUS版メルカリのお客さまが直接日本から商品購入できる機能の提供を開始できたと考えています」
また2024年8月2日より、USメルカリとして初の実店舗となる「Mercari on Melrose」がカリフォルニア州ロサンゼルスのメルローズ・アベニューにオープン。メルカリへの出品コーナーやDIY教室、イベント、コラボ企画を通じたさらなる訴求を実施するとしている。
「Mercari×Japan」のリリースは国内出品者、米国顧客にとって大きなメリットを与える。リユース市場、越境ECを一層発展させるサービスとして、今後の動向、展開に注目したい。