楽天ラクマ、日本流通自主管理協会(AACD) の正会員に加盟

ECのミカタ編集部

「楽天ラクマ」、フリマアプリ事業者として初めて日本流通自主管理協会(AACD) のプラットフォーマー正会員に加盟

楽天グループ株式会社(以下:楽天)が運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」は2024年9月17日、一般社団法人日本流通自主管理協会(以下:AACD)(※1)にプラットフォーマー正会員として加盟したことを公表した。
※1:並行輸入品・リユース品市場での、“偽造品”や“不正商品”の流通防止と排除を目指して、1998年4月に発足した民間団体。

フリマアプリ事業者として初めて正会員に

「楽天ラクマ」は、ブランド品の偽造品の流通防止と排除を目標として活動しているAACDの目的に賛同し、2023年8月に賛助会員として加盟。今回、AACDとより一層協力体制を強化し、リユース市場におけるプラットフォーム健全化の促進へのさらなる貢献を目指して、フリマアプリ事業者として初めて正会員となった。

現在「楽天ラクマ」では、ブランド品の偽造品流通防止のために、以下の取り組みを行っている。

◆出品商品・取引のパトロール
▷検知システムや専門スタッフによる出品商品・取引の24時間365日体制のモニタリング

◆出品者の審査
▷登録情報(氏名、住所や銀行口座に関する登録情報など)の確認、本人確認
▷取引の評価、トラブルやクレーム内容のチェック

◆権利者との連携
▷「権利者保護プログラム」を運用することで、不正な出品物の情報収集及び迅速な対処に努める

◆ラクマ鑑定サービスの提供
▷検品の結果、万が一「基準外」の判定となった場合は、当社より購入代金を全額返金

正会員向けに開催される勉強会やブランド品の判定サポートを受ける機会が増えることによって、より一層ユーザーが安心して利用できる環境構築が実現するだろう。

「ラクマ鑑定サービス」で大きな効果

2024年1月に株式会社コメ兵ホールディングス傘下の株式会社コメ兵(以下:KOMEHYO)と提携して、無料(※2)で商品の検品ができる「ラクマ鑑定サービス」を本格提供開始。リユース市場の偽造品を撲滅する活動に積極的に取り組んできた結果、プラットフォーム内で検出する偽造品数を大幅に削減し、2024年以降、偽造品が疑われる取引の問い合わせ発生率は大きく減少している(※3)。

AACD正会員への加盟に伴い、リユース市場におけるブランド品の偽造品撲滅へ向けた協力体制の強化が期待できるだろう。

※2:商品を送る際の送料のみ購入者負担
※3:「楽天ラクマ」の基準に基づき、偽造品が疑われる取引の問い合わせから算出

※画像元:「楽天ラクマ」、フリマアプリ事業者として初めて 日本流通自主管理協会(AACD) のプラットフォーマー正会員に加盟(楽天グループ株式会社)

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リユース市場の健全化を牽引

一般社団法人日本流通自主管理協会事務局長の姉川博氏は、以下のようにコメントしている。

「『楽天ラクマ』さんとは、これまでも賛助会員として偽造品対策で連携してきましたが、このたび、プラットフォーマーとして正会員に参画いただきます。偽造品対策にはプラットフォーマーの自主管理が欠かせない時代です。AACDとしても、より多くのプラットフォーマーの方に参画いただきたいと考えています。『楽天ラクマ』さんには、より一層、CtoC市場における健全化、リユース市場の健全化を牽引していただければ幸いです」

「楽天ラクマ」は今後も、個人や事業者が参加する取引を通じて、顧客に利便性や付加価値の高いサービスを提供すべく、新たなECプラットフォームの構築に努めるとしている。健全なリユース市場の創造に大きく貢献することが期待される。偽造品取引件数の推移を含め、今後の動向に注目したい。


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