DHL Express、年末の繁忙期へ向け輸送および貨物処理能力への投資を増強

ECのミカタ編集部

DHL Express、航空輸送能力を増強し、2024年のピークシーズンに向けて地上ネットワークを整備

DHL Expressは2024年9月20日、年末の繁忙期におけるエクスプレス輸送の需要増に備えて、輸送および貨物処理能力への投資を増強したことを公表した。

輸送および貨物処理能力向上へ向けた投資

顧客の事業成長をサポートするため、第4四半期に1億ユーロ(※1)以上を輸送および貨物処理能力向上のために投資する。主な内容は以下の通りだ。

◆大型および中型のワイドボディ機の追加導入
◆既存の航空機による追加便の運航(特に大陸間路線)


新型のボーイング777貨物機8機を、アジア・ヨーロッパ間の太平洋横断路線および大陸間路線に投入することで、これらの主要路線の輸送能力を増強。さらに、新型でより燃費効率の高い航空機の使用によって、DHLの低排出輸送への移行を促進する。

また、コペンハーゲン、ケルン、パリ、アトランタ、ブリュッセル、イースト・ミッドランド(英国)などの航空施設のほか、地上ネットワークの追加処理および仕分け能力にも投資。フライトスケジュールに関するより柔軟な対応と、需要の急増やサプライチェーンの混乱が発生した際に備えて貨物の迂回輸送を可能にする。

2024年に8.8%の成長が見込まれる世界のEC市場は、貨物量全体の伸びをけん引し続けている。、今回の投資を通した国際貨物の仕分けおよび配送ネットワーク拡充によって、ピーク時の貨物需要に確実に対応できる体制を整えた。

※1:約160億円(2024年9月24日時点のレート)

2024年のピーク時の需要に対応

年末の繁忙期の輸送が商業的に最も重要、かつ業務上最もチャレンジングな時期と考えるお客様は多いとDHL Express CEOのジョン ピアソン氏は指摘。DHLの国際ネットワークによって変化する消費者需要へリアルタイムな対応を可能にするとしている。またデジタルツールによる配送の最適化や、2024年のピーク時の需要に対応できるよう必要な投資を行っているとした。

DHL Expressは、ECが引き続きアジア太平洋地域・ヨーロッパ・南北アメリカ大陸間の貨物量増加のけん引役を果たすものと予想。市場成長を支える存在として、物流の役割は今後も増し続けるだろう。さらなる発展に繋がる投資、取り組みとして多くの事業者を支えることになるはずだ。


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