現在、最も注目されるヴィンテージスタイルは? 楽天グループ調査

ECのミカタ編集部

「楽天ラクマ」、ヴィンテージファッションに関する意識調査結果を発表

楽天グループ株式会社(以下:楽天)が運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」は2024年10月11日、ヴィンテージファッションに関する意識調査の結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査対象者:「楽天ラクマ」ユーザー
◆回収サンプルサイズ:266サンプル
◆調査期間:2024年9月6日〜9月11日
◆調査実施機関:「楽天ラクマ」
◆出典元:ヴィンテージファッションに関する意識調査結果を発表(楽天グループ株式会社)

フリマアプリでの購入がトップ

「ヴィンテージアイテムを普段どこで購入するか」(複数回答可)と質問したところ、「フリマアプリ」(77.8%)と回答する人が最も多く、次いで「店舗」(66.2%)という結果になった。

ここ数年でリユース事業者がフリマアプリに出店することも増えており、全国の古着屋が販売する商品がフリマアプリで買えることも影響があると考えられる。

ヴィンテージアイテムを購入する販路として「フリマアプリ」と答えた人が最も多い中、インターネットで見つけたヴィンテージアイテムを「買う前に実際に見てみたい、試着してみたい」と思う人は、「とても思う」(51.5%)、「やや思う」(35.0%)を合わせて8割以上の結果となった。ECを通じた購入が一般化している一方、購入においては試着の需要が高いことが判明したといえるだろう。

ヴィンテージ風のデザインも好まれる

「ヴィンテージファッションについての好み」を質問したところ、「本物のヴィンテージ(20年以上前のアイテム)が良い」(60.9%)が過半数を占めた一方、「新品でもヴィンテージ風ならあり」(32.7%)という回答も3割以上を占める結果となった。

昨今、ヴィンテージファッションの流行によって、ヴィンテージ風のデザイン・加工を施したアイテムが多く流通していることから、見た目がそれらしいデザインならそれでも良い、という人も一定数いることがうかがえる。

「ヴィンテージアイテムの魅力」(複数回答可)についての質問では、「新品にはないデザイン・色合いがある点」(66.5%)が最も多く、次に「他の人とかぶりにくい点」(58.3%)が続いた。

リセールバリューといった、「資産価値」に重きを置いた意見は少数派であり、デザインや色合いの独特さに魅力を感じる人が多いといえるだろう。

「アメリカン」ジャンルに人気が集まる

「ヴィンテージファッションの中で、特に注目しているジャンル」についての質問では、デニムやTシャツなど、いわゆる「アメカジ」を代表としたカジュアルアイテムが豊富な「アメリカン」(40.2%)が最も多い回答となった。

「アメリカン」のジャンルは、デニムなどで数百万円~数千万円にまで価格が高騰するレア物が多いことが特徴で、ヴィンテージファッションの王道として、依然として注目度が高いことがうかがえる。

現在は世界的にもアジア諸国、ヨーロッパ、アメリカなどでヴィンテージファッションは注目されていると、株式会社VCM代表の十倍直昭氏は述べる。

「楽天ラクマ」を始めとしたリユースサービスが普及するに伴い、より多くのヴィンテージアイテムが市場に出回るようになるだろう。越境ECの発展もこうした流れを加速させる追い風となるはずだ。ECがファッション市場に与える影響に引き続き注目、期待したい。


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