Amazon、日本語にも対応した新しいAI機能を導入 商品ページ情報の作成を支援

ECのミカタ編集部

Amazonが出品時の商品ページ情報の作成を支援する生成AIツールの提供を開始

Amazonは2024年10月15日、日本語にも対応した新しい生成AI機能の導入によって、効率的な商品出品が可能になったと発表した。

商品ページ情報の作成を支援

現在Amazonでは、最新技術の活用によって出品者の商品登録と管理業務の改善を続けている。

今回の発表によれば、日本語にも対応した新たな生成AI機能を利用することでより簡単に素早く、商品の魅力を詳しく伝える説明、商品名や出品情報の詳細を作成できるようなった。

出品者が商品名や特徴を伝える見出し、説明文を作成するためには、多大な労力と時間がかかる。Amazonが提供する新たな生成AI機能によって、こうした作業の多くをワンステップでプロセスを完了できるようになるだろう。

◆利用イメージ
Amazonのセラーセントラルで商品の簡単な説明を入力するだけで、Amazonが出品情報を生成する(日本語対応)。

※画像元:Amazonが出品時の商品ページ情報の作成を支援する生成AIツールの提供を開始(アマゾンジャパン合同会社)

知識、予測、判断を通して商品情報を推測

今回の新機能は、テキストやその他のコンテンツを認識、要約、翻訳、予測、生成するためにトレーニングされた機械学習モデルの一種である、大規模言語モデル(LLM)を利用することで実現している。

いくつかの単語、もしくは短い文章で商品の簡単な説明を入力するだけで、Amazonが内容に合うコンテンツを生成。出品者は必要に応じて、これらの内容をカスタマイズし、最適化することも可能となっている。自動生成されたコンテンツをAmazonカタログにそのまま掲載することもできる。

◆利用イメージ
生成された商品説明を出品者が編集することもできる(日本語対応)。

※画像元:Amazonが出品時の商品ページ情報の作成を支援する生成AIツールの提供を開始(アマゾンジャパン合同会社)

Amazonセレクション&カタログシステム担当バイスプレジデントのロバート・テキエラ氏は、新たな生成AI機能について以下のようにコメントしている。

「Amazonの生成AIは多様な情報源、潜在的な知識、論理的な予測や判断を通じて、商品情報の推測を学習します。例えば、仕様に直径が記載されていれば、テーブルが丸いということを考えたり、シャツの画像から襟のスタイルを推測したりします」

AIを活用した商品説明作成は、出品者の業務時間削減と同時に、顧客へ優れた購買体験への提供にも繋がるだろう。利用、学習を繰り返すほどにその利便性は向上していくはずだ。著しい発展を続ける生成AIの動向、新機能の登場に今後も注目したい。


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