AnyMind Group株式会社（以下：AnyMind Group）は2024年10月23日、ECマネジメントプラットフォーム「AnyX」において、生成AIを活用した「AIレビュー分析」機能を追加した。

消費者のインサイトを迅速に得る

「AIレビュー分析」機能では、東南アジア6カ国（※1）における主要ECモールの顧客レビューデータを生成AIが分析し、ブランド企業に有益な顧客インサイトを提供する。主な特徴は以下の通りだ。

◆要約されたレビューデータから消費者のインサイトを迅速に得る
◆顧客が頻繁に言及するトピックや特徴を抽出し、商品の強みや改善点を的確に把握
◆顧客の感情を分析し、商品やサービスに対する全体的な評価を簡単に理解
◆競合他社の商品レビューと自社ブランド商品のレビューを比較分析することで、市場におけるブランドや企業の位置付けを把握（※2）

※1：シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン
※2：対応ECモールはShopee、Lazada

多言語かつ大量に寄せられる顧客レビューの分析を実現

東南アジアのEC市場は急速に拡大しており、2023年の市場規模は約21兆円に達し、2025年には約28兆円に達すると予測されている（※3）。

しかし、多言語かつ大量に寄せられる顧客レビューをすべて手作業で確認し分析することは、時間とコストの面で大きな課題となっていた。AnyMind Groupは、こうした課題を解決するためにAI技術を活用したAIレビュー分析機能を開発するに至った。

また、複数のECチャネルと連携するAnyXとの相乗効果によって、複数チャネルの売上や在庫状況をまとめて管理できるため、全体の販売状況を把握した効率的な運用も実現する。

商品開発、マーケティング戦略、カスタマーサービスの向上など、ECビジネスの様々な側面での活用が期待される。東南アジアの多様な市場において、言語の壁を越えた顧客理解を実現させるはずだ。

※3：ジェトロ「広告を通じたプロモーションがマレーシアEC市場拡大を後押し」