ネットショップを開業したら何を売る?商材選びの考え方を解説

ECのミカタ マーケティング部

ネットショップを開業したら何を売る?商材選びの考え方を解説

ネットショップでは食品や日用品、ニッチな商品までさまざまな商品が購入できます。扱える商品が多岐にわたるがゆえに、ネットショップを開業するにあたって何を売ればよいか悩むこともあるでしょう。

そこで本記事では、ネットショップで何を扱えばよいか悩んでいる方向けに、おすすめの商品ジャンルを紹介します。

ネットショップの開業・運営に関して相談をしてみる

ネットショップを開業して何を売るか迷ったらどうする?

ネットショップを開業して何を売るか迷った場合は、以下のような方法で検討しましょう。

  • 知識のある商品を販売する
  • SNSやECモールのランキングなどを参考にする
  • ネットショップ運営のプロに相談する

知識のある商品を販売する

自身が、商品の魅力や利点などの詳細な知識を持っている商品がおすすめです。販売する以上、取り扱う商品に対しての知識は不可欠です。

過去に販売経験のある商品や、興味を持てる商品を選ぶのがよいでしょう。まったく知識や興味がない商品を扱うとその後の事業展開に支障をきたすおそれがあるため、モチベーションを保って取り組める商品を選びましょう。

SNSやECモールのランキングなどを参考にする

SNSやECモールのランキングを参考に、ニーズが見込める商品を探しましょう。Googleトレンドなどのツールを使用するのも有効です。

ネットショップを開業した以上は、商品を販売して利益を出す必要があります。多くのユーザーに需要がある商品を、SNSの口コミやECモールのランキングを参考にして見つけてください。

ネットショップ運営のプロに相談する

ECのコンサル事業者をはじめとしたネットショップ運営のプロに相談すると、効率的に商材の選定ができます。開業のサポートもしてもらえるため、開業から収益化までを効率的に行いたい方におすすめです。

たとえばECのミカタでは、業界に精通したコンシェルジュがヒアリングを通じて最適な業者・サービスを紹介するサービスを提供しています。どんな事業者に依頼すればよいかがわからないという方は、ぜひ活用してみてください。

ネットショップを開業して何を売るかを決めるポイント

ネットショップで扱う商品を具体的に決める際は、以下の7点を意識して選びましょう。

  • 需要
  • 利益率
  • 競合性
  • 仕入れ
  • 在庫管理
  • 運営コストや労力
  • 自社の強みや既存事業とのシナジー

需要

まずは需要がある商品を選ぶことが第一です。あまりにもニッチな商品では、優れた商品でも売上拡大が難しくなります。

ただし、需要が多い商品は競合も多い点には注意しましょう。競争が激しすぎる場合は、ターゲットを明確にして絞りこむといった対応が必要です。

利益率

売上も重要ですが、利益率も重要なポイントです。薄利多売の商品だと、利益を拡大するために多くの商品を販売しなければなりません。

単価が高く、利益も多く取れる商品に絞ることが、効率良く利益を伸ばしていくポイントです。利益率の高い商品は競合も多いため、販促活動などで流入数を増やせるように取り組みましょう。

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競合性

競合性の高い商品は、思うように売れないケースがあります。ただし、競合性が高い商品は市場が大きく、シェアが少なくても売上自体は大きくなる可能性もあります。

そのため、必ずしも競合が強い商材を避ける必要はありません。競合を分析し、差別化できるかがポイントです。

仕入れ

仕入れのしやすさも、必ず確認してください。たとえば、製造から入荷まで半年や1年かかるような商品は、在庫の管理が難しくなります。

また、海外からの輸入の場合、税関で止められたり大幅に遅延したりといったことが起こる場合もあります。できるだけ仕入れが安定している商品を選びましょう。

ECのミカタではECサイトの仕入れに関する独自取材を行っています。取材の内容は以下の記事にまとめていますので、ぜひ読んでみてくださいね。

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在庫管理

在庫管理をどのように行うのかも重要です。消費期限のある製品は在庫管理を厳密に行うことになり、より多くのリソースを必要とします。

このほか、大型の商品は広い保管スペースを要するため、倉庫の賃料や発送時の送料なども高額になるでしょう。なるべく小さなスペースで保管できる商品を選ぶのもポイントです。

運営コストや労力

要冷蔵製品のように、冷蔵・冷凍設備が必要な場合はコストが増大します。出荷時に加工が必要かどうかなど、かかる工数・労力を確認してください。

また、1人で運営する場合は1日何件まで対応できるかなど、事前に試算が必要です。保管に必要なスペースや、受発注から出荷までにかかる人件費なども含めて、利益を残せる商品を選択しましょう。

自社の強みや既存事業とのシナジー

自社の強みを活かせる商品や、既存事業とのシナジーを発揮できる商品がおすすめです。自社の事業とまったく関連のない商品だと、強みを活かせず競合との差別化が難しくなります。

取引先との関係性からスケールメリットを出しやすかったり、既存事業と関連性がありマーケティングをしやすかったりなど、自社の強みを分析することからはじめましょう。

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ネットショップで何を売るか迷ったときのおすすめ商材ランキング10選

ネットショップで何を売るか迷ったときの、おすすめ商材ランキング10選を紹介します。

それぞれ、商品選定時のポイントについて5段階で評価しています。

実際に選ぶ商品や自社の置かれる環境などで変わる部分も多いため、あくまで参考として捉えてください。

順位 商材 需要 利益率 競合性 仕入れやすさ 在庫管理のしやすさ 運営コストや労力の低さ
10 ハンドメイド商品 1 2 3 2 4 1
9 重くて持ち運びしにくい商品 3 3 3 2 1 2
8 実店舗よりも安く売れる商品 4 1 3 3 3 2
7 ご当地限定や季節限定の商品 3 4 4 1 2 1
6 コレクター向け商品 3 4 4 2 2 3
5 トレンドを意識した商品 5 3 1 3 2 2
4 プレゼントや贈答品 4 3 4 3 3 3
3 定期的に購入する商品 5 3 3 3 4 4
2 店舗では買いづらい商品 5 3 4 3 4 4
1 オリジナル商品 3 5 5 4 4 2

10位)ハンドメイド商品

ハンドメイドのアクセサリーなどは、ほかの事業者からは買えないため差別化がしやすいという利点があります。一方で、ノーブランドのアパレルはモールの検索結果などで埋もれやすく、ユーザーを獲得しにくいというデメリットもあります。

SEOだけでなくSNSなどを活用したマーケティング活動を並行して行い、商品の認知度をアップさせる取り組みを行いましょう。

【商品の例】

  • アクセサリー
  • フラワーギフト
  • ハーバリウム

9位)重くて持ち運びしにくい商品

米や水といった、実店舗で購入すると持ち帰るのが大変な商品は、ネットショップでは狙い目の商材です。ネットショップで購入した商品は配送業者が玄関先まで運んでくれるため、ユーザーにとっては便利です。

注意点として、重量のある商品は保管スペースを圧迫したり、送料が高くなったりするケースがあります。事前に利益が確保できるかを確認したうえで取り扱うのがよいでしょう。

【商品の例】

  • ダンベル
  • 家具家電類

8位)実店舗よりも安く売れる商品

実店舗の販売価格よりも安く売れる場合は、ネットショップでの販売がおすすめです。ネットショップはテナント料などが抑えられるため、仕入れ価格が同じでも販売価格は実店舗より安く抑えやすい利点があります。

ただし、薄利多売の商品は大量に販売して利益を出さなければならないため、出荷対応や顧客対応などにリソースが必要です。市場調査も緻密に行う必要がある点に注意してください。

【商品の例】

  • 生活雑貨
  • アパレル
  • 食品

7位)ご当地限定や季節限定の商品

地域や季節に限定されている商品は、自宅にいながら購入できるネットショップとの相性が良い商材です。ユーザーはわざわざ現地に足を運ぶ労力を削減できるため、多少割高でも購入してもらえる可能性があります。

事業者側にとっては、仕入れルートの確保が難しい点に要注意です。季節限定商品はシーズンオフの際に何を売るかなど、いかに安定して売上を確保できるかがポイントになります。

【商品の例】

  • ご当地グッズ
  • 海外からの輸入雑貨
  • 韓国コスメ
  • 季節限定のお菓子

6位)コレクター向け商品

特定の根強いファン層に刺さるコレクター向け商品は、一定の需要が見込めるでしょう。ユーザーも実店舗に探しにいく手間を省けるため、おすすめです。

ただし、商品の確保が難しいだけでなく、コレクターに商品を訴求するための知識も必要です。レアなアイテムを仕入れられるルートがある場合に検討しましょう。

【商品の例】

  • フィギュア
  • アイドルグッズ
  • レトロゲーム
  • ヴィンテージ商品

5位)トレンドを意識した商品

流行中のアイテムなどは、売れたときの瞬発力が高く大きな売上につながる可能性があります。トレンドを意識した商品は多くのユーザーが求めているため、手軽に入手できるネットショップでの取り扱いはおすすめです。

しかし、ブームが終わると売れ行きが悪くなる場合が多く、在庫管理が難しいのがデメリットです。トレンドに常にアンテナを張っておく必要があり競合も多いため、うまく差別化するなどして戦略的に販売しましょう。

【商品の例】

  • テレビやSNSで紹介された商品
  • 今年のトレンドアイテム

4位)プレゼントや贈答品

プレゼントや贈答品は、価格が高めでも売れる可能性があるためおすすめです。「母の日ギフト」や「クリスマスプレゼント」など、ターゲット層を明確にして訴求しましょう。

遠く離れた相手へのプレゼントなど、実際に手渡しが難しい方の需要が特に見込めます。のし掛けやラッピング対応などを合わせて行い、送付先に直接送れる仕組みを構築し訴求しましょう。

【商品の例】

  • お菓子
  • ワインなどの酒類
  • ジュエリー
  • 財布

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ギフトECの基本。市場規模やギフト需要について解説

3位)定期的に購入する商品

生活の中で定期的に購入するような商品は、リピーターを獲得しやすくおすすめです。おむつや化粧品など、毎日使用する商品に絞ると回転率も高くなるでしょう。

ただし、生活必需品などはユーザーにとって価格面が重要になります。価格競争になると大手競合には勝てなくなるケースもあるため、事前の商品選定は綿密に行ってください。

【商品の例】

  • おむつ
  • おしり拭き
  • 化粧品
  • 洗剤・シャンプー類

2位)店舗では買いづらい商品

店舗では心理的に購入しにくい商品は狙い目です。ユーザーのコンプレックスに直接ひも付くような商品が該当します。

商材選定の際にはユーザーの立場に立ち、どのような商品が店舗で買いづらいかを検討してください。ユーザーは中身を知られずに買いたいので、梱包方法や、購入時に送り状に記載される品目名などをサイト上で周知しておくとよいでしょう。

【商品の例】

  • 育毛剤
  • ダイエット用品
  • バストアップ用品
  • オトナ向け商品

1位)オリジナル商品

自社のオリジナル商品を製造して販売すると利益を上げやすいため、おすすめです。商品開発には市場調査の労力なども含むさまざまなコストがかかりますが、販促活動のコントロールもしやすく、長期的には利点があります。

小規模に始める場合はOEMで製造したり、小ロットで製造できる業者を利用したりなどして販売を目指してください。どんな商品にも競合はいるので、ターゲット層などで絞って差別化しましょう。

  • 美容製品
  • デザイナーを起用した製品

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OEMとは?基本知識を学ぶ。OEMのメリット、デメリットも解説

反対に、ネットショップでの販売に向いていない商材は?

ネットショップでの販売に向いていないのは、以下のような商材です。

ネットショップでは販売が難しいため、開業後に失敗しないためにも押さえておきましょう。

  • 検索上位に表示されにくい商品
  • 賞味期限や使用期限がシビアな商品
  • 実店舗でも安価に買える商品

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ネットショップ開業で失敗しないための基礎知識。失敗談から学べることとは

検索上位に表示されにくい商品

Google検索やモール内での検索にヒットしにくい商品は要注意です。たとえばノーブランドのアパレルなどは、ユーザーが検索する際に商品を絞りこみにくいため、ユーザーが流入しづらくなります。

SNSなどの販促を通じたブランディングや、ユーザーが検索しそうなキーワードからSEO対策を行いましょう。

【商品の例】

  • アパレル
  • 香水
  • 手作りでニッチな商品

賞味期限や使用期限がシビアな商品

賞味期限や使用期限が短い商品は、在庫管理が難しいためネットショップでの取り扱いはおすすめできません。要冷蔵商品だと設備の導入・運用にコストがかかり、費用対効果が悪くなるおそれがあります。

それでも取り扱う場合は、受注後にメーカー発注や生産を行う形式にするとよいでしょう。通常よりも出荷リードタイムがかかる点には、注意が必要です。

【商品の例】

  • 生鮮食品

実店舗でも安価に買える商品

実店舗でも安価に手に入る商品は差別化が難しく、大手に勝てないおそれがあります。また、安価な商品はその分利益も取りづらいため、配送料などの観点からも取り扱わないほうがよいでしょう。

どうしても販売したい場合は、ユーザーの流入を狙った商品として販売します。サイト内の回遊でその他の商品も合わせて購入してもらえる仕組みを構築するなど、ほかの商品で利益を取る戦略がおすすめです。

【商品の例】

  • 安価な飲食物
  • 100均などでも購入できるもの

ECのミカタは、ネットショップ開業に関するあらゆるお悩みを解決!

本記事では、ネットショップを開業した際に何を売るべきかを解説しました。ネットショップの強みを活かせる商品を販売するのがおすすめです。

しかし、ネットショップは商品を選定して開業した後も、サイト運営や受発注管理などやることが山積みです。何から手をつければよいか分からない場合は、ECのミカタのマッチングサービスを活用しましょう。

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