5000人に聞いた「2024年クリスマス予算」、前年から約3割減少 インテージ調査
株式会社インテージ(以下:インテージ)は2024年12月19日、クリスマスに関する調査結果を公開した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査地域:日本全国
◆対象者条件:15~79歳の男女
◆標本抽出方法:インテージの「マイティモニター」より抽出しアンケート配信
◆標本サイズ:n=5000
※国勢調査にもとづき性別・年代・地域を母集団構成に合わせて回収
◆調査実施時期:2024年11月22日~11月25日
◆出典元:クリスマスに関する調査結果(株式会社インテージ)
クリスマスにかける平均予算は2023年に比べて3割近く減少
本調査では、2024年のクリスマス予算が2023年と比較して減少したことが判明。平均予算は1万6329円で、昨年の2万2588円と比べて3割近く減少しているという結果となった。
経済状況の変化や節約志向の高まりに加えて、クリスマスイブ・クリスマスが平日に当たることも影響していると考えられ、インテージでは「クリスマス費用は節約しながら9連休の年末年始を過ごす家庭も多いようだ」と考察している。
女性の「自分へのプレゼント」需要が増加
また、本調査では特徴的だった結果として女性のお金の使い方を挙げている。「今年のクリスマスに一番お金をかけるもの」に関する女性からの回答に「自分へのプレゼント」が増え、特に10代、50代、60代でそれが顕著となった。
20代は「恋人へのプレゼント」、30~40代は「自宅でのパーティー」に関する支出予定が増加。子どもへのプレゼントは30~40代で減少し、60~70代で増加するなど、育児世代の負担をその親の世代が支えている傾向もうかがえる。
伝統的なメニューが根強い人気
「今年のクリスマスに最も食べたい・飲みたい」と回答のあったメニュー上位10種類について、それを選んだ理由を聞いた結果、以下図表の通りとなった。
全体としては「美味しい」が57.0%でトップで、全てのメニューでも同様の結果となった。メニュー別では、ケーキの2位は「特別なイベントやパーティーに合う」(42.5%)で、その他「伝統的だから」なども理由に挙がった。和食やパエリアなども一定の支持を受けているが、特別な雰囲気を演出する伝統的なメニューが根強い人気を保っており、節約志向の中でも、クリスマスを感じられるメニュー、商品への需要は依然として高いことがうかがえるだろう。
クリスマス商戦も大詰めを迎える中、EC事業者としてはこうした消費者ニーズに応える必要がありそうだ。