ギャプライズが「ECサイト表示速度ランキング」を発表【2025年1月時点】
株式会社ギャプライズ(以下:ギャプライズ)が、「国内ネット通販事業者のECサイト表示速度ランキング」の2025年1月版を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査期間:2025年1月時点でのデータ調査
◆調査機関(調査主体):株式会社ギャプライズ
◆調査対象:通販新聞社が発表した第83回通販・通教売上高ランキング上位300社のうち、月間トラフィックが10万以上の日本国内サイト
◆調査方法(集計方法、算出方法)
▷Google社のChromeユーザーエクスペリエンスレポートの公式データセットを使用。
▷各サイトのドメインレベルで4G回線かつモバイルデバイスのLCP(最大コンテンツの描画)を比較。
▷複数のECサイトを運営している場合はいずれか一つのみを対象。
◆出典:ECサイト表示速度ランキング–上位279サイトの最新情報と改善事例(株式会社ギャプライズ)
LCPトップは0.823を記録
発表された【2025年1月21日更新版】の国内ECサイト表示速度ランキングTOP10は以下の通り。
調査対象となった279サイトのうち、約72.4%(202サイト)がLCP2.5秒以内を達成(※1)。この結果は、多くのECサイトが表示速度の重要性を認識し、積極的な改善に取り組んでいることを示している。
※1:「LCP」はLargest Contentful Paint(最大視覚コンテンツの表示時間)の略で、Googleが定めるCore Web Vitals(ウェブの重要指標)の一つ。ウェブページを開いてから、画面の主要な部分(通常は一番大きな画像や見出しのテキスト)が表示されるまでの時間を測定
上位サイトは全てLCP値が1.1秒以下と、Googleの推奨値である2.5秒を大きく下回る優れたパフォーマンスを示した。また、今回の調査では、Amazon(1.776秒)より速い国内サイトが101存在することが判明している。
LCP改善は多大なメリットをもたらす
ギャプライズはECサイトにとってLCPが重要な理由として以下の3点をあげている。
◆ユーザー体験の向上
◆コンバージョン率の改善
◆SEOへの影響
迅速なページ表示によって、ストレスのないスムーズな閲覧を実現。それによって購入などの目標達成につながることが期待される。また、GoogleはLCPなどの指標を検索順位ランキング要因の一つにもしている。こうした要因から、LCPの改善はサイト運営者にとって多大なメリットをもたらすといえるだろう。
今回の上位サイトは世界的に見ても優れたパフォーマンスを示しており、同社は「日本のEC業界全体の技術力の高さを示している」と考察している。LCPの重要性を認識し、その改善のきっかけになるよう、定期的に発表される本ランキングも参考にしていただきたい。