Yahoo!ショッピングの出店審査は厳しい?審査落ちの理由や通らない場合の対処法を解説

ECのミカタ マーケティング部

Yahoo!ショッピングの出店審査は厳しい?審査落ちの理由や通らない場合の対処法を解説

Yahoo!ショッピングでは、不正行為を防止するとともに、サービス品質を維持し、健全なマーケットプレイスを形成するために出店審査が行われます。

この審査に通るには、審査基準を理解し、適切な準備をすることが大切です。もし審査に落ちた場合も、原因を把握し対策を講じることで、再申請で通過できる可能性が高まります。

この記事では、審査の流れや基準、落ちる主な理由、通らなかった場合の対処法について分かりやすく解説します。スムーズな出店のために、ぜひ参考にしてください。

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Yahoo!ショッピングの出店審査について

まずは、Yahoo!ショッピングの審査の流れや期間、基準、必要な準備や書類などの基本について解説します。

審査の流れ・期間

Yahoo!ショッピングの審査は、「出店審査」と「開店審査」の2段階で行われます。

出店審査では、事業者の情報や取り扱う商品の適正性を確認します。申請後、LINEヤフー社側で事業者情報の審査が行われ、審査通過後に契約が締結されます。

出店審査の主な流れは以下の通りです。

  1. 出店申請フォームの入力(事業者情報・販売商品など)
  2. LINEヤフー社による審査(内容確認・不明点がある場合は連絡あり)
  3. 審査通過後、契約手続き

通常、申請から5営業日程度で結果が通知されますが、確認事項が発生した場合は審査が長引くこともあります。

出店審査に通過後、ストア情報の設定や商品登録を行い、開店審査を受けます。

開店審査の主な流れは以下の通りです。

  1. ストア情報の登録(ショップ名・ロゴ・支払い方法など)
  2. 商品登録・カテゴリ設定
  3. LINEヤフー社による最終審査
  4. 開店許可後、ストア公開

審査期間は通常2営業日程度ですが、登録情報に誤りがあると再審査が必要になるため、正確に入力することが重要です。

出典:お申込み前の確認事項|出店のご案内(法人・個人事業主)| Yahoo!ショッピング

審査基準

Yahoo!ショッピングの審査では、事業者の信頼性・運営体制・取り扱う商品の適正性が確認されます。主な基準は以下の通りです。

審査基準 概要
事業者の信頼性 ・法人・個人事業主であること
(個人名義の出店は不可) ・事業者情報(住所・電話番号・メールアドレス)の正確性 ・過去にYahoo! JAPAN IDの利用停止措置を
受けていないこと
運営体制 ・適切な販売・顧客対応ができること ・必要な許認可を取得していること
(例:医薬品・酒類・中古品など)
取り扱う商品の適正性 ・Yahoo!ショッピングのガイドラインに違反しないこと
(例:危険物・公序良俗に反する商品) ・知的財産権を侵害しないこと
(模倣品・無許可ブランド品は不可)

特に、過去にYahoo! JAPAN IDの利用停止を受けたことがある場合、審査通過が難しくなるため、新しいIDで申請する必要があります。

出典:お申込み前の確認事項|出店のご案内(法人・個人事業主)| Yahoo!ショッピング

必要な準備や書類

出店審査をスムーズに進めるために、事前に必要な書類を準備しておくことが重要です。

事業者情報の登録

出店申請時に、以下の情報を正確に入力します。

  • 法人名・代表者名(個人事業主は屋号)
  • 所在地・電話番号・メールアドレス
  • 事業内容(販売する商品カテゴリなど)

本人確認書類の提出

Yahoo!ショッピングでは、事業者の実在確認のための書類提出が求められます。

法人の場合は、発行から3カ月以内の履歴事項全部証明書、個人事業主の場合は、税務署の受付印がある開業届が必要です。

銀行口座情報の登録

売上の振込先となる事業用の銀行口座を登録します。個人口座は使用できないため、法人の場合は法人名義、個人事業主の場合は屋号付きの口座を用意しましょう。

許認可が必要な商品の場合

販売する商品によっては、特別な許可証の提出が必要です。以下、例を表にまとめました。

商品カテゴリ 必要な許可証
医薬品 医薬品販売業許可証
酒類 酒類販売業免許
中古品 古物商許可証

これらの書類が不足していると、審査に通らない可能性があるため、事前に確認して準備しておきましょう。

出典:
お申込み前の確認事項|出店のご案内(法人・個人事業主)| Yahoo!ショッピング


約款・ガイドライン| Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングの出店審査が厳しいといわれる理由

Yahoo!ショッピングの出店審査は、ほかのECモールと比べて「厳しい」といわれることがあります。その背景には、事業者の信頼性を重視する姿勢や、出店基準の厳格な運用が挙げられます。

ここでは、Yahoo!ショッピングの審査が厳しいとされる主な理由を3つ解説します。

①事業者の信頼性を重視しているから

Yahoo!ショッピングでは、悪質な出店者の排除と消費者保護を目的に、出店審査の基準を厳しく設定しています。審査では、事業者の実態や過去の取引履歴が確認され、一定の信頼性が求められます。

特に、過去にYahoo! JAPAN IDが停止された経験がある事業者は、審査通過が難しくなるため、新規のIDを作成して申請する必要があります。

また、所在地や連絡先情報に不備がある場合、事業の実態が確認できず審査に落ちることもあるため、情報は正確に入力することが重要です。

②取り扱い商品の基準が厳格だから

Yahoo!ショッピングでは、取り扱い可能な商品が細かく規定されており、禁止商品や制限付き商品が存在します。例えば、模倣品、公序良俗に反する商品、医薬品や酒類などの特定商材は、適切な許認可がなければ販売できません。

特に新規出店者の場合、法的な規制を十分に理解せずに申請を行い、審査に落ちるケースが見られます。

③書類や手続きの不備が審査落ちにつながりやすいから

Yahoo!ショッピングの審査では、必要書類の提出が求められますが、不備があると審査に落ちる可能性が高くなります。

また、出店審査後の「開店審査」でも、ストア情報の入力ミスや商品登録の不備があると、再審査が必要になるため、入力内容をしっかり確認する必要があります。

Yahoo!ショッピングの審査に通りやすくするためのポイント

Yahoo!ショッピングの出店審査をスムーズに通過するには、事前の準備が重要です。

ここでは、審査に通りやすくするための具体的な対策を3つ紹介します。

①事業者情報を正しく登録し、信頼性を示す

Yahoo!ショッピングでは、出店者の信頼性を重視しており、事業者情報の正確性が求められます。登録する法人名や個人事業主の屋号は、登記情報や開業届と一致している必要があり、所在地や連絡先も正確に入力しなければなりません。

また、Yahoo! JAPAN IDの利用履歴も影響するため、過去に制限を受けたIDを使うのではなく、新規IDで申請するほうが審査に通りやすくなります。

さらに運営体制の確認も重要です。問い合わせ対応や顧客サポートを適切に行えるかも審査のポイントとなるため、連絡先がきちんと機能しているか、審査の過程でLINEヤフー社からの問い合わせに迅速に対応できる体制を整えておく必要があります。

②販売予定の商品がガイドラインに適合しているか確認する

Yahoo!ショッピングでは、取り扱い可能な商品について細かい基準を設けており、禁止されている商品や販売に許可が必要な商品を扱う場合は、基準に適合しているか慎重に確認する必要があります。

模倣品や危険物、公序良俗に反する商品は出店できず、医薬品や酒類、中古品などは適切な許認可を取得していなければ審査を通過できません。

また、商品ページの作成時にも注意が必要です。不適切な表現や誤解を招く表記があると、開店審査で修正が求められることがあり、開店までの時間が長引く可能性があります。

特に、新規出店者はガイドラインを十分に理解せずに商品登録を行い、審査に落ちるケースがあるため、販売予定の商品がYahoo!ショッピングのルールに適合しているか事前に確認しておきましょう。

③必要な書類を事前に揃え、不備なく提出する

Yahoo!ショッピングの審査では、事業者の実在確認のために書類の提出が求められます。法人の場合は履歴事項全部証明書、個人事業主の場合は開業届が必要で、いずれも最新のものを用意しなければなりません。特定の商品を扱う場合は、該当する販売許可証も提出が求められます。

書類の不備が原因で審査に落ちるケースもあるため、提出前に記載内容を確認し、事業者情報と書類の内容が一致しているかをチェックすることが重要です。また、書類のスキャンデータは鮮明である必要があるため、不明瞭なデータは再提出を求められる可能性があります。

審査後の開店手続きでも、ストア情報の入力や商品登録にミスがあると修正が必要になり、開店までに時間がかかることがあります。登録内容に誤りがないかを事前に確認し、スムーズな審査通過を目指しましょう。

よくあるYahoo!ショッピングの審査落ちの理由

Yahoo!ショッピングの審査では、事業者の信頼性や販売する商品の適正性が厳しく確認されます。審査に落ちる原因はいくつか考えられますが、特に多い理由を4つ紹介します。

①事業者情報に不備がある

Yahoo!ショッピングでは、出店者の実在性や信頼性を重視しており、事業者情報に不備があると審査に通りません。法人の場合、登記情報と登録内容が一致している必要があり、個人事業主の場合は開業届に記載されている屋号や住所が正確でなければなりません。所在地や電話番号が不明確、連絡が取れない場合も、事業の実態が確認できないと判断され審査落ちの原因になります。

また、過去にYahoo! JAPAN IDで問題を起こしていると、その影響で審査に通らないことがあります。

②取り扱う商品がガイドラインに違反している

Yahoo!ショッピングには、販売が禁止されている商品や、許可が必要な商品があります。例えば、危険物や模倣品、公序良俗に反する商品は出店できません。医薬品や酒類、中古品などは適切な許認可を取得し、それを提出しなければ審査に通らない可能性があります。

また、販売予定の商品が問題ない場合でも、商品ページの表記に誤りがあると、開店審査で指摘を受けることがあります。特に、健康食品や化粧品に関しては薬機法の規制があるため、効能を誇張するような表現がないか事前にチェックしましょう。

③必要書類の提出ミスや不足

Yahoo!ショッピングの審査では、法人なら履歴事項全部証明書、個人事業主なら開業届の提出が必須です。これらの書類が古かったり、不鮮明な状態で提出されたりすると、再提出が求められ、審査が遅れる原因になります。

さらに、特定の商品を販売する場合には、該当する許可証が必要です。例えば、酒類を販売するには酒類販売業免許が必要で、中古品を取り扱うには古物商許可証が求められます。これらの書類が不足していると、審査には通りません。

④LINEヤフー社からの連絡に対応しなかった

審査の過程で、Yahoo!ショッピングの担当者から追加確認や修正の依頼が入ることがあります。この際、電話やメールでの連絡に対応しなかった場合、審査が進まずに不承認となることがあります。

特に、出店審査の段階では、確認のための連絡が入る可能性があるため、申請後は登録したメールアドレスや電話をこまめにチェックし、迅速に対応することが大切です。返信が遅れると、審査に時間がかかるだけでなく、出店の意志がないと判断されることもあります。

Yahoo!ショッピングの審査に通らない場合の対処法

Yahoo!ショッピングの審査に通らなかった場合でも、適切な対処を行うことで再チャレンジが可能です。審査に落ちた理由を把握し、改善点を見直した上で、再申請や専門サービスの活用を検討しましょう。

再申し込みをする

審査に落ちた場合、まずは落ちた原因を確認し、必要な修正を行った上で再申請を検討します。事業者情報の入力ミスや書類の不備があった場合は、正しく修正した上で申請し直すことで、審査に通る可能性が高まります。

特に、Yahoo! JAPAN IDの利用履歴が審査に影響した場合は、新しいIDを取得して再申請するのも一つの方法です。また、販売予定の商品がガイドライン違反に該当した場合は、取り扱い商品を変更するか、必要な許可証を取得した上で再申請しましょう。

出店申請代行サービスやサポートサービスを利用する

審査の基準が複雑で不安がある場合は、出店申請代行サービスやECコンサルティングのサポートを活用するのも有効です。これらのサービスでは、必要書類の準備や申請内容のチェック、審査基準に適した商品登録のサポートを行っており、スムーズな審査通過を支援してくれます。

特に、ECモールへの出店経験が少ない事業者は、書類の不備や商品登録のミスで審査に落ちることが多いため、専門家のサポートを受けることでスムーズな審査通過が期待できます。

ほかのECモールへの出店を検討する

Yahoo!ショッピングの審査に通らなかった場合、ほかのECモールへの出店を検討するのも一つの選択肢です。

例えば、楽天市場やAmazonでは、Yahoo!ショッピングとは異なる審査基準が設けられているため、取り扱う商品や事業形態によっては、そちらのほうが適している可能性もあります。

厳しいといわれるYahoo!ショッピング出店審査は、コンサルや代行会社に委託して突破するのもおすすめ

Yahoo!ショッピングの出店審査は、適切な準備をすれば決して通過が難しいわけではありません。しかし、必要書類の準備や商品登録、審査基準の確認など、出店準備には手間がかかるのも事実です。

スムーズに審査を突破し、早くYahoo!ショッピングでのEC運営を始めたい場合は、出店代行サービスやECコンサルティングのサポートを活用するのも有効です。専門家に依頼することで、審査落ちのリスクを減らし、手続きを正確かつ迅速に進められるメリットがあります。

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