mixi、ミューズコー社の全株式を取得
mixiが「MUSE&Co.」を運営するミューズコー株式会社の全株式を取得
「MUSE&Co.」は、サービス全体の80%を超えるユーザーがスマホを利用
ECのスマホ化時代にmixiがEC再挑戦
mixiが「MUSE&Co.」運営会社を子会社化
株式会社ミクシィ(以下、mixi)は、女性向けファッションコマースサービス「MUSE&Co.」を運営するミューズコー株式会社(以下、ミューズコー)の全株式を取得したことを2月19日に発表した。
ミューズコーが運営する「MUSE&Co.」は、1,500を超えるファッションブランドと提携する会員制セールサイト。取得額は過去最高の約17.5億円となった。
「MUSE&Co.」は、サービス全体の80%を超えるユーザーがスマートフォンからのアクセスとなっており、スマートフォンならではの利便性・即時性を活かした「限定価格・限定商品との出会い」に注力。ミューズコーは、「商品と出会ったその瞬間に購入につながる」という、従来の「商品検索からの買い物」とは異なる新しい買い物体験を提供し、ユーザーの潜在ニーズを引き出すとしている。
mixiは、ミクシィグループ内で培ったサービス運営の知見と、ミューズコーの持つノウハウを組み合わせることで、ユーザーにとってより魅力的で価値のあるスマートフォンコマースの提供及び事業拡大が実現できると判断し、ミューズコーの全株式取得を決議したとしている。
mixi、スマホEC事業へ再挑戦
過去、mixiは、株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)と共同でモール型ECサービス「mixiモール」を展開していたが、「運営体制面での見直しが必要」との理由から2014年3月25日をもって撤退。今回のミューズコーの子会社化は、mixiにとってEC事業へ再参入する形となる。
野村総合研究所と矢野経済研究所の発表によると、2015年の国内におけるEC市場は14.4兆円まで拡大する見通しで、中でもスマートフォンは2012年の0.8兆円から2015年に2.6兆円を超えると予想されている。
こうしたEC領域のスマホ化時代の新しい波に再度挑戦するmixi。「mixiモール」の経験が、どこまで活かされるのか、多くのファンユーザーを持つ会社の事業展開だけに今後が楽しみだ。