インフルエンサーマーケティング、約97%がコンテンツの二次利用で効果を実感 PLAN-B調査

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ECのミカタ編集部

【インフルエンサーマーケティング実態調査】成果を実感したインフルエンサーの選び方とは?

株式会社PLAN-B(以下、PLAN-B)は2025年4月30日、「インフルエンサーマーケティングの実施状況に関する調査」の結果を公表した。

調査概要

◆調査期間:2025年2月21日~3月13日
◆調査対象:インフルエンサーマーケティングに携わったことがある担当者
◆有効回答数:160名
◆調査方法:「Freeasy」によるインターネット調査、当社メルマガ会員様調査
◆出典:インフルエンサーマーケティングの実施状況に関する調査(株式会社PLAN-B)

「効果測定」の難しさが課題のトップ

「インフルエンサーマーケティングにおいて課題に感じることは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、「効果測定が難しい」(40.0%)と「成果が予測しづらい」(39.4%)がほぼ同率で並ぶ結果となり、マーケティング活動の定量的な予測や評価が難しいことが主な課題であることが浮き彫りとなった。

続いて、「インフルエンサー起用の際、最も重視したい、または最も知りたいと感じるポイントは何ですか?」と質問したところ、上位から「投稿から読み取れる数値(imp、いいね!数、保存数、シェア数、コメント数など)」(32.5%)、「過去のPR投稿の実績(CV数・リーチ数・エンゲージメント率など)」(20.1%)という結果に。

9割以上が二次利用の効果を実感

「インフルエンサーが作成したクリエイティブの二次利用(WEBサイト掲載や広告クリエイティブとしての活用など)は行ったことがありますか?」という質問では、「行ったことがある」が61.3%という結果になり、インフルエンサーマーケティングを実施している人のうち6割以上が自社の広告・PRにインフルエンサーのコンテンツを二次利用していることが判明した。

「二次利用によってどんな効果ががみられましたか?(複数回答可)」という質問に対し、最も多かった回答は「商品・サービスの新たな訴求軸や活用法の発掘」(52.0%)。次いで「コンバージョン率の向上」(33.7%)、「売上の向上」(30.6%)と続いた。「効果は実感できていない」と答えたのはわずか3.1%で、二次利用を実施した人の実に96.9%が、何らかの効果を感じていることがわかった。


この調査結果を受けて、PLAN-Bは次のようにコメントしている。

「新たにクリエイティブを制作する手間をかけずにこのような効果が得られたということから、二次利用はさまざまな手法を試す価値のある施策であるといえるでしょう」。

データドリブンな計測・分析の仕組み構築が鍵

SNSは企業のマーケティングやPR戦略においてますます重要なプラットフォームとなっており、最近では、インフルエンサーを活用したPR手法によって多くの成功事例が生まれている。

しかし、安定的に成果を出し続けることは簡単ではなく、投稿が流れてしまいやすいSNSプラットフォームにおいては施策が継続的な効果を生みにくいケースもあり、単発の露出だけでは企業のメッセージが十分に浸透しないケースも少なくないという。

PLAN-Bはインフルエンサーマーケティングでの成果向上について「ツールによるデータ可視化などデータドリブンな計測・分析の仕組みを構築することが鍵となる」と分析。

すぐに取り入れられる方法としてフォロワー数よりも保存数など投稿内のデータを注視すること、インフルエンサーの投稿を積極的に二次利用することをあげた。

インフルエンサーマーケティングを検討する事業者は、成果を上げている事例を参考にしつつ、本調査結果を今後の施策立案に役立てていただきたい。