BASEが「ローカルオンラインショップ構想」始動 第1弾は兵庫県豊岡市の「豊岡BASE」

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ECのミカタ編集部

ネットショップ作成サービス「BASE」が「ローカルオンラインショップ構想」を始動

BASE株式会社が運営するネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」は2025年6月24日、「ローカルオンラインショップ構想」の始動と、その第1弾となるオンラインショップ「豊岡BASE」のオープンを発表した。

兵庫県豊岡市と協働した「豊岡BASE」をオープン

BASEの「ローカルオンラインショップ構想」は、雇用機会や収入の不足などによる地元離れの課題を抱える自治体等と連携し、生活拠点を問わず、あらゆる地域でECを通じた収入源の多様化や所得向上の実現を目指すもの。

この取り組みの第1弾として、兵庫県豊岡市と協働し、豊岡市が推薦する元地域おこし協力隊員4名が運営するオンラインショップ「豊岡BASE」を2025年6月24日にオープンした。

同サイトの運営メンバーは、豊岡市の伝統産業である杞柳細工(きりゅうざいく)や出石焼(いずしやき)を手掛ける伝統技術の継承者と、地元の旬のフルーツや野菜を使用した料理や加工品を作る事業に取り組む起業家で構成されており、豊岡市にゆかりのある商品を販売する。

商品開発や製造技術には自信があるものの、販路開拓に知見がないというメンバーの課題については、「BASE」がネットショップの構築から運営、売上支援までをサポート。また、豊岡市は地域おこし協力隊員のネットワーク化や学習機会の提供など、コミュニティ形成や現地での運営サポートを行う。

「豊岡BASE」運営メンバー ※画像元:ネットショップ作成サービス「BASE」が「ローカルオンラインショップ構想」を始動(BASE株式会社)

全国の行政・自治体等との連携をさらに強める

日本政府が「地方創生2.0」を掲げる中で、「BASE」は新たな仕組みとして「ローカルオンラインショップ構想」を始動。簡単にネットショップを作成できる「BASE」は、場所にとらわれず経済活動の立ち上げに寄り添うことができる点で相性がよく、2022年より、行政・自治体との連携協定を通じて、中小事業者を対象としたEC支援セミナーを実施してきた。

「BASE」ではこれまでの経験で得た知見を活かして「ローカルオンラインショップ構想」を確立し、全国の行政・自治体等との連携をさらに強めていく方針だ。

地域産業の活性化につながる環境づくりに貢献

BASE事業責任者である林田秀平氏は、本件について以下のようにコメントする。

「『BASE』は、誰もが生活拠点にとらわれず、ネットショップを通じて経済活動を始められるサービスを提供しています。今回の『豊岡BASE』の取り組みを通じて、豊岡市の魅力を発信されている方々の一助となり、地域における収入源の多様化や地域産業の活性化につながる持続的な環境づくりに貢献していきます」

BASEでは今後、豊岡市内のさまざまな事業者の参画を促し、豊岡市ならではの商品ラインナップの拡充に加え、商品や人との出会いを創出するとしている。一連の取り組みを通じて、若者の定着や移住促進、地域全体の活性化につながることが期待されるだろう。

◎参考:オンラインショップ「豊岡BASE」