「GMクラウドEC」が日本郵便「デジタルアドレス」を導入 住所入力の手間を削減

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ECのミカタ編集部

「GMOクラウドEC」、日本郵便が提供する「デジタルアドレス」をEC構築サービスとして初導入【GMOメイクショップ】

GMOメイクショップ株式会社は2025年7月22日より、オーダーメイド型ECサイト構築プラットフォーム「GMOクラウドEC」において、日本郵便株式会社が提供する「デジタルアドレス」を導入した。

EC購入時のユーザーの入力負担を軽減

日本郵便が提供する「デジタルアドレス」は、「ゆうID」に登録した住所情報を、7桁の英数字で表現したアドレスである。手書き時の手間を軽減できるだけでなく、Webサイトでの入力においても、従来の郵便番号検索による住所補完と比べて、より高い精度で住所を確定することが可能となる。

今回、「GMOクラウドEC」に本サービスが導入されたことで、「GMOクラウドEC」で構築されたECサイトでは、住所入力画面に「デジタルアドレス」の入力項目を追加できるようになった。

これによりユーザーは、購入時の住所入力フォームに「デジタルアドレス」を入力することで、住所情報を自動で呼び出すことができる。従来のように番地や建物名などの情報を入力・確認する必要がなくなるため、GMOメイクショップでは「ECサイトでの購入時の入力負担が大幅に軽減され、よりスムーズな購入体験につながる」としている。

※画像元:「GMOクラウドEC」、日本郵便が提供する「デジタルアドレス」をEC構築サービスとして初導入(GMOメイクショップ株式会社)

ラストワンマイル問題への有効な一手

ECサイトにおける住所入力は、ユーザーにとって煩雑な作業であるだけでなく、誤入力や確認作業による心理的負担が、購入途中の離脱を招く要因となる場合がある。また、EC事業者にとっても、住所の誤入力は再配送コストの発生や顧客対応の増加など、運営上の課題にもなっている。

GMOメイクショップは、「住所DX」を推進する日本郵便の取り組みに賛同し、その普及を支援すべく「GMOクラウドEC」への本サービス導入に至った。

同社は本件について、「『デジタルアドレス』の導入は、ECサイトにおける住所入力の課題を解消し、顧客体験とEC事業者の業務効率を向上させるだけでなく、深刻化するラストワンマイル問題への有効な一手となると確信しています」とコメント。日本郵便が目指す「デジタルアドレス」の社会インフラ化という大きなビジョンに歩調を合わせながら、ECサイトにおける住所入力の効率化と正確性の向上に向けて、今後も連携していく方針だ。

GMOメイクショップが提供するECサイト構築SaaS「makeshop byGMO」への導入も順次進めていく予定であることも発表されており、「デジタルアドレス」を活用した次なる展開にも注目したい。

※参考:デジタルアドレスについて(日本郵便株式会社)