「農水省」4社と連携で香港へ国産農作物を輸出

ECのミカタ編集部

香港への国産農産物等の輸出モデルを宅配予約販売方式で事業化
8月13日からWEBサイトでの予約開始
頒布会方式に拡大することを視野に入れる

香港に日本の旬を新鮮な状態で輸出

農林水産省は、イオングループ、全国農協食品株式会社、ヤマト運輸株式会社、株式会社ANA Cargoと連携し、宅配・予約販売方式による香港への国産物等の輸出モデルを事業化することが決定したと発表した。8月13日からWEBサイトでの予約を開始し、順次注文に応じて旬の時期に香港の消費者に宅配する。

農林水産省の輸出1兆円という目標の達成に向け、日本の農林水産物を新鮮で高品質な状態で、迅速かつ低コストで海外の消費者に届ける仕組みが求められている。そこで、旬で高品質な食品を新鮮さという強みを失うことなく、まとめて輸出することで、より低コスト化できる可能性がある頒布会宅配方式による国産農林水産物の輸出モデルの検討を行ってきた。対象は特に市場規模の拡大が見込まれるアジアにおいて、輸出環境が有利かつ物流ネットワークが整備されている香港とした。

対象商品は果物や米だけでなく、香港でニーズの高い乾燥なまこやアワビ等の日本食財を春節前に展開する予定だ。

また、連携する4社の分担は以下のようになる。
○イオンダイレクト株式会社
・WEBサイトの構築とそれを通じた販売
・現地法人のイオン香港と協業でのPRおよび販売促進
・国産農産物の安全性についての現地でのPR(農林水産省と連携)
○全国農協食品株式会社
・国産米および生鮮果物等の調達
○ヤマト運輸株式会社
・国内産地から近隣地方空港までの陸送および国際クール宅急便による香港市内の消費者への宅配(翌日配送可能)
○株式会社ANA Cargo
・沖縄国際物流ハブを活用した全国の各地の空港から香港までの空輸

8月13日から17日にかけて香港最大級の国際総合食品見本市である「Food Expo 2015」が開催される。4社はこの取り組みの周知を図るため、販売対象となる果物の試食を行うとともに、チラシやパンフレットを香港の来場者に配布して加入促進につなげる。併せて、農林水産省においても日本の農産物等の安全性及び輸出促進についてPRを行う。

予約販売だけでなく定期的量的販売が可能となる頒布会方式に拡大することを視野に入れており、農林水産省としても、この取り組みを新たな事業モデル例として紹介し、輸出の取り組みの横展開を図っていく予定だ。


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