ヤマト、アフターケアも対応。シンガポール国内へ迅速配送

石郷“145”マナブ

 ヤマトホールディングス株式会社傘下の沖縄ヤマト運輸株式会社と東南アジア地域統括会社であるYAMATO ASIA PTE. LTD.傘下のシンガポールヤマト運輸株式会社は、8月より沖縄パーツセンターとシンガポールヤマト運輸の「パーツセンター」を連携させ、総在庫量のマネジメントとシンガポール国内へのスピード配送を開始した。

 海外に製品を販売するメーカーや事業者は、良い製品を速く・安く販売するのは、勿論として、その後のアフターケアの対応も重要だ。例えば、大型の機械を販売した際に、不具合などが発生した時には、当然、大型の機械の部品、すなわちパーツの交換が必要となる。今までヤマトでは、それに対応するべく、沖縄パーツセンターがあり、何かの備えとして、同センターにパーツの在庫を置いておいたわけだ。今回においては、その沖縄のパーツセンター以外にも、シンガポールにもその拠点を置き、仮にシンガポールでのお客様からそういった交換の必要性が出た際に、迅速に対応できるようにした、というわけだ。

 今回、ファーストユーザーとして東芝自動機器システムサービス様の在庫パーツを沖縄、シンガポールに分散し、総在庫量のマネジメントとシンガポール国内へのスピード配送の運用を開始する。

 沖縄に置いておいたパーツをシンガポールに移したとすれば、その在庫数もきちんとシステム上反映され、沖縄とシンガポールの在庫数は一目で分かるようになっている。

 この動きは、越境ECがそれだけ加速化していることだろう。単純に商品の出荷にとどまらず、こうしたケアの部分まで考えるほど、越境ECが成熟してきているのだ。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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