2015年News総まとめ!1〜ヤマト、メール便廃止等
早いもので、2015年も9月となった。今年ってどんな年だっけ?これからのEC業界を知る上で、ここまでを振り返ってみようと思う。ECのミカタ編集部厳選オサエロ!2015年版。
今年、EC業界を大きく賑わわせた「ヤマトメール便の廃止」だ。ヤマト運輸は2015年3月31日に受け付け分を最後に、クロネコメール便を廃止した。これに伴い、4月1日から新サービスとして「宅急便コンパクト」「ネコポス」を登場させた。それまであった配送のシーンがこれにより、がらりと変わった。「宅急便コンパクト」は、小さな荷物を専用薄型BOX(縦24.8cm×横34cm)または専用BOX(縦25cm×横20cm×厚さ5cm)から送る対面配達サービス。「ネコポス」は翌日配達の投函サービスで、通販事業者などの法人や個人事業者が、ヤマト運輸と契約した上で利用できる、というもの。
ヤマト運輸が調査した統計によれば、フリマサイト利用者の約8割がポストへの投函を望んでいる、という。「宅急便コンパクト」と「ネコポス」は、通販事業者をはじめ、比較的低価格で小さな日用品などを扱う法人事業主のこうした声に応えての誕生となる。実際に、ヤマト運輸は、その後、人気フリマサイト「メルカリ」や「フリル」などとの連携にも積極的である。さらに、こうした動きに呼応するかのように、4月1日からは日本郵便が、本やCD、化粧品などの小型荷物を専用封筒で配送するサービス「スマートレター」の登場させた。こちらはものの「配送」シーンを大きく変える動きであると言っていいだろう。
また、一方で、これまたEC業界を大きく賑わわせた「Amazonログイン&ペイメント」だ。同サービスを導入したECサイトでは、Amazonアカウントでログインし、登録されている配送先住所やクレジットカードが利用できるようになる、というもの。全く初めて訪れるECサイトでの買い物時に、新たな情報入力を省くことができ、初めて利用するECサイトでもユーザーは簡単に買い物ができる。また、店舗にとってもメリットがあり、カートに入れたものの支払い情報等の入力に抵抗を感じたユーザーが購入を断念してしまうといった状況を回避できる。株式会社ジャストシステムによる調査結果では47.4%が「非常に便利なサービスだと思う」、37.6%が「ECを利用する頻度があがると思う」と、利便性を評価する声も多い。こちらはものの「購入」シーンを大きく変える動きであると言って良い。
「楽フェス開催」も見逃せないニュースだ。楽フェスについては、編集部が行ってみて初めて感じたことだが、楽天と店舗はお互いを尊重しあいながら、実は、人間臭くて、人情味の溢れた商店街といってよい。楽天市場を通して、一つ一つの店舗や会社が各々持つ可能性を、素敵に引き出し、それらに充実感や感動を与えてきた一方で、更に、そうした輝きを生みだした店舗に、また、楽天は、そこを踏まえて、敢えて“リアル”という新たなステージを用意した格好だ。インターネット通販における新たな波は、対極にある“リアル”にあったというわけだ。『「リアルを超える体験をネットで実現したい」という思いでずっとやってきて、それを一緒に取り組んできた店舗さん達が中心となって開催するリアルなイベントだからこそ、楽フェスは従来のリアルイベントを超えた輝きを発しているのではないか』と楽天も話す。
ああっ、字数が足らない!続きは、パート2にてお伝えしよう!