お米で相手にメッセージを送る!?その名もオコメール!
香川県さぬき市にある創業明治15年の老舗のお米屋さん、くりやの面白アイデア
コメを真空パックに。表面にはイラストも印刷できる。
宅急便コンパクトで送れちゃうサイズなので、低コストで、限りなくハガキに近い!?
米を真空パックにして、メッセージツールに。
「お米」
読者の皆さん、お米って何に使うものだと考えるだろうか。「食べるため」…それ以外に思いつかなかない。それが普通だと思う。たまたま、お米を使った面白い発想に触れて、刺激を受けたので、記事にしてみた。
お米を使ってコミュニケーションができると言ったらどう思うだろうか。面白い商材を見つけた。その名も「オコメール」。香川県さぬき市にある創業明治15年の老舗のお米屋さん、くりや株式会社の商品だ。
同商品は、コメを真空パックにしており、硬く平たい板のようになっている。これはノベルティなどに最適で、真空パックになっている平たい表面には、絵柄などを入れることができる。例えば、新装開店をお得意さまにアピールする時、日頃のお客様に感謝のメッセージを送る時など、コメ自体が、相手に対してメッセージを送ることができる。いわば、米でコミュニケーションツールとなる点が面白い。しかも、真空パックになったこのサイズが絶妙で、宅急便コンパクトなどで手軽に送ることができるのだ。サイズは写真にある通り、縦が228mm、横が107mm、厚さ10mm。
実際、届いた側は、表面のメッセージを読んだら、真空パックした「お米」を開封して、洗米して、炊く。美味しい、以上。お米を通して、コミュニケーションをするから、くりやは、これを「スマートコメニーション」という。届いたら、食べられるので、印象にも残る。
受け取って嬉しい実用的で、お茶目なお米のメッセージ。
発注の流れは、こうだ。オコメールには、1合サイズ(150g)、2合サイズ(300g)があり、オリジナルデザインで製作する場合の最低ロットは、どちらも500袋からとなる。納期は1000個くらいまでであれば、データ入稿から2週間程度だ。それを目安に問い合わせをして、デザインのテンプレートはあるが、自分たちで持ち込んでもいい。校正や色見本を確認して、決定すれば、それで完了となる。実際に袋の印刷を開始したのちに、お米の精米、無洗米の処理を行い、すぐに真空包装をする。精米後、時間を置かずに、真空包装をするので、新鮮なお米が食べられる。真空包装の完了後、箱詰めを行い、商品を手元に発送するというわけだ。
お米をただ食べるだけでなく、コミュニケーションツールにしてしまう発想が非常にナイス。今後、ECで注文して、自分のところに届けてもらう、といったサービスも検討中とのこと。こういうナイスアイディアがお米への愛着を深める。パン派の人たちも、こんな想いのこもった“コメニケーション”をされたら、その時ばかりは、ご飯党になってしまうだろう。当然食べれば、老舗の想いのこもった味わい。この企画は、改めて「お米」の魅力を再確認させる格好の機会となりそうだ。老舗の米への愛情が織りなすその切り口は、ユーザーがお米の良さに気づくこととなり、それがまた、誰かのギフトに使われ、広がりを見せる。皆に「ス米(マイ)ル」もたらす、老舗らしくニッポンが誇る、愛ある素敵な企画だ。