カメラでショッピング!米Amazon、実店舗を飲み込むアプリ
箱に入ったまま、商品を検索できる
米Amazonは1月16日、カメラで撮った商品を購入できるアプリ「Amazon App for iPhone V3.2.1」をリリースした。利用するには米AmazonのIDが必要。
ロゴやキャラクターを認識
iOSアプリをインストールして写真を撮ると、Amazonのサイトから該当の商品を見つけてくれる。画像認識にはCDやDVD、ゲームのパッケージ、本の表紙はもちろん、電気製品の外箱に記載された文字、ロゴマーク、キャラクターの絵なども読み込み、検索精度を上げている。
これまではバーコードを読み込むか、キーボードから型番をタイプする必要があった。このアプリなら初めて出会った商品でも簡単に検索して価格比較ができ、商品の評判を見ることができる。従来のショッピングのように、事前に型番を調べてから店に行き、商品を探す手間とはサヨナラだ。
ショールーミングがますます進み、リアル店舗の立場は厳しくなる。
リアル店舗の将来は?
日本では普通、量販店内での撮影は禁止されている。スーパーマーケットの売り場で商品のお菓子を食べながらレジに並んでお金を払うような米国の消費者には認められても、今の日本ではなじまない気がする。
しかし今後Google Glassが一般化したら、目の前の商品の値札に重ねてAmazonの値段や評判が見えるようにすることも可能だろう。リアル店舗がどのような付加価値を提供できるかが問われている。