EC業界News1週間まとめ〜サクッと振り返り♪

石郷“145”マナブ

11/29〜12/5のNewsをギュギュっとまとめました!

 こんにちは~。ECのミカタ編集部 石郷“145” マナブです。
先週一週間もいろんなニュースがありました。
そんな中、忙しくて毎日のチェックができなかったという人もいるはず。
そこで!編集部がセレクトするまとめニュース記事を作成。
これを押さえておけば、先週一週間はもう大丈夫!一週間特に注目された記事は…!

速報!スマホで近くのドライバーが集荷し“ハコベル”
http://ecnomikata.com/ecnews/build/7060/

台湾最大手×セブンでつくる、より身近な越境EC
http://ecnomikata.com/ecnews/strategy/6998/

【速報】ヤマト×ebay 米国への出店促進!
http://ecnomikata.com/ecnews/strategy/7059/

Facebook、KDDI子会社Supershipとパートナー契約!
http://ecnomikata.com/ecnews/marketing/7014/

値段が下がり続ける新感覚ECサイト、オープン!
http://ecnomikata.com/ecnews/strategy/7042/


 今週、よく読まれた記事は「ハコベル」の記事でした。

 企業が至急、どこかに荷物を送りたいというときに、「いつまでに」「どこに」届けたいのかをスマホで、選べば、その出荷する場所付近を走る、配送会社のドライバーがその荷物を受け取って、その送りたい先に届けるというサービスです。いわゆる配送の概念をがらっと変える発想です。なぜにこのようなサービスをできるのかといえば、実は、全国にはかなりの数の配送会社があり、それだけのドライバーがいるということで、こうしたドライバーの隙間時間を活用するから、それが実現できるわけなんですね。

 ここにはいろんな変化があって、今までは、一度、荷物を一旦まとめて集配所に届けて、そこから別の集配所に届けるので、効率を重視しなければいけない点があったのが、このサービスであれば、受け取った人がそのまま届ける形になる。これが何を意味するかといえば、ドライバーがその荷物を納得すれば、どのような形状であっても、受け取ってくれるということでもあるし、ある意味、ついでなので、コストも抑えられる。大きいところではできないことを、敢えて、やれるこの着眼点はやっぱり見事だと思います。

 あとは越境ECに関する話題。
 ヤマト×ebayによる連携に関する話題はまさに、最近の越境ECへの関心の高さをうかがい知ることができるものです。 日本企業からの出品がebayでも増えており、その一方で、日本企業はいわゆるebayのメリットの一つである「返品が容易である」ということが逆にデメリットになっている現状にありました。どういうことかといえば、いざ海外から返品しようにも、日本に届くまでの配送の部分において、商品の取り扱いやそこにかかるコストなど、案外、標準化されているものではないので、不安な点が少なくありません。そこで、ヤマトが間に入って一回、ヤマトが受け入れる環境を整えることで、直接のやりとりが減ってその分、適正な価格で、確かな環境のもと、その作業のやりとりができるというわけですね。日本企業においては、また、その部分において、フラットになったことで越境ECがやりやすくなっているということなのです。

 その他も越境ECに関する話題は多く、MYDAYで購入したものが台湾のセブンイレブンで受け取ることができるというものもそうですね。オムニチャネルが海外でも行われるようになっており、特に、日本で「オムニセブン」などで比較的に前向きな取り組みをしているセブンイレブンが、台湾でも同じようにして、オムニチャネルを推進する格好となっています。

 個人的に注目したのは、Supershipのニュースです。この会社はもともと、nanapiなどの会社が合併してできた会社で、KDDIグループが電話事業ではないところで勝負をしようという意気込みを感じるわけで、この会社自体も注目してはいるのです。ここでは、なによりあのFacebookの広告で連携をするという話がポイントです。通常、Facebookでも広告が表示されますが、Supershipが入ることで、そこで表示される広告が他のモバイルアプリ(媒体)でも表示できるようにしますよという媒体向けのニュースなのです。でも、Facebookに広告を出している人は、更にもっと色々なところに広告として自分たちのサービスを浸透できるようになりますという話でもあるわけです。商品をアピールするなどの手段として、そういう風にして広めて、ECに繋げていくこともあるかなと思いました。そしたら、ECの購入に至るまでの過程もちょっと変わるかもな、そんな予感がした次第です。

 あとは、今週は、ニュージーランド大使館で、SLIsystemが提供する「サイト内検索機能」に関するセミナーが開催されまして、そこで僕はモデレーターをつとめさせていただきました。それまでの僕の中では、「サイト内検索」というとサイトの中にある商品を調べるためだけのもの、という印象もなくはなかったのですが、それはもう昔の話なんだなと感じました。アルゴリズムに基づき、その人にふさわしい検索結果を表示するなど、ある意味、接客なんだって思った次第です。

 例えば、店自体がある一定の戦略と方向性を持っていれば、自ずとそこに集まる顧客層は絞られてきます。その中でこうした「こういうのはいかがですか?」とまるでこちらの気持ちをうかがうような検索結果は、ネットショップが取り組む戦略が、よりお客様の“気持ち”にリーチしやすくなると思うんです。

 そう考えると、検索という行動が、コンシェルジュのような存在にもみえてくるなと思いました。EC店にとっては、これまでは、単純に商品が多いから、検索が必要だな、そんな発想もあるのかもしれませんが、僕は、検索=目的買いではなく、検索=おもてなしであることを、改めて痛感した次第です。機能の進化とともに、デバイスの変化とともに、僕らのECとの向き合い方、接し方もずいぶん変わってくるかもしれないですね。

 というわけで、先週一週間をおさらいし、次の一週間に繋げる為の「1週間まとめ」、今日はこのへんで。それでは!新しい一週間がさらに輝くものとなりますように。また、来週お会いしましょう!


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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