アリババの支援受け、「どろあわわ」が中国へ進出
記者の論点:アリババからマーケティング支援を受けての中国進出となる。それほど、マーケティングに重きを置いていることがわかる。
中国消費者のニーズを抑えた健康コーポレーションの商材たち
健康コーポレーション株式会社(以下「健康コーポレーション」)及び健康コーポレーショングループは、アリババ株式会社(以下「アリババ」)との提携により、大きな成長が見込める中国消費者向けに「どろあわわ」などの健康コーポレーショングループの商品及びマーケティングを開始することが決定した。
「経済産業省 平成26年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によれば、中国の消費者が日本の越境ECから購入する額は、2014年の6,064億円から、2018年には2倍の1兆3,943億円まで成長すると見込まれている。
同調査によれば、中国消費者向け越境ECの売上の内訳は、第1位が「衣類・靴・アクセサリー」(16%)、第2位が「化粧品・スキンケア」(12.9%)、第3位が「ベビー・マタニティ用品」(12.6%)とされている。
健康コーポレーショングループでは、夢展望株式会社や株式会社アンティローザが女性向けの「衣類・靴・アクセサリー」商品を、健康コーポレーション株式会社が「どろあわわ」などの「化粧品・スキンケア」商品を、株式会社エンジェリーベが「ベビー・マタニティ用品」を提供しており、成長市場における人気分野すべてにおいて、親和性の高い商材の提供が可能となっている。
このような背景を受け、今般、アリババとの提携により、マーケティング支援を受け、まずは「どろあわわ」の中国消費者への販売を開始する。また、今後はその販売状況を踏まえ、商材をグループ会社全体に広げ、グループ全体での海外向けの販売比率を上げて行く予定だ。
経済産業省の調査にもあるように、衣類や化粧品、ベビー用品など、身体に身に着けるものや身体の中に入るものが売上の上位を占めている。よく、製品の安全性や信頼性、品質の良さなどが日本製品が売れる理由として挙げられるが、それほど中国の消費者は安全性や高品質を求めているのである。そのような状況の中、健康コーポレーショングループでは中国での市場における人気分野全てにおいて親和性の高い商材を持っているため、中国で注目を集めるのは間違いない。
そして、アリババの支援により越境ECのノウハウは他国へ進出する際に活用されるだろうことが容易に想像できる。マーケティングの重要性を痛感させられる提携である。日本企業が中国についても、マーケティングの拠点とするほど、中国が身近な存在になってきている。もはやグローバリズムは、日本企業の急務だ。