MERY、集英社等13社連携!女性向け15媒体を閲覧可

石郷“145”マナブ

集英社やハースト婦人画報社等、女性メディアを持つ企業13社と連携

 株式会社ペロリ(以下、ペロリ)が運営するキュレーションメディア「MERY」が新たな局面を迎える。今や、2000万UUを誇る同メディアの次なる一手と言って良い。先ほど、発表したところの情報によれば、「MERY」は、外部パートナーのコンテンツの閲覧を可能にする「MERY Partner Program」の提供を開始し、集英社やハースト婦人画報社など女性メディアを持つ企業13社と連携。MERY内の各カテゴリページで、合計15媒体のコンテンツの閲覧ができるようにした。MERYの中で、それらのメディアの内容がストレスなく見れるよう仕様にすることで、女性とそれらの媒体との距離は一気に近づく。

 「MERY Partner Program」とは、そのパートナーのコンテンツを、MERY内のフォーマットに最適化した上で届けることで、ユーザーは違和感が少ない形でそれらを閲覧できるようにするものである。それまで、外部パートナーが持っていた潜在的な力を、MERYとの連動性、親和性を高めて読者を送り込み、最大限引き立たせようというわけである。

一般において市民権を得た、キュレーションメディアMERY

 かつてネットにおいては情報収集のプラットフォームが、ヤフーなどの王道を行くポータルサイトだったわけだが、スマホ主流の時代においては、キュレーションメディアが、ある特定ジャンルに特化した形で、プラットフォーム的存在になっている。混沌とした情報過多の中で、それらを整理し、読者の興味へと迷いなく導く。

 まだまだ誕生してからそれほどの月日を得ていない、このキュレーションメディアではあるが、ここで、大手出版社と連携するというこのニュースは、ネットにおいて、それだけ大きな存在になりつつあることを意味している。また「MAQUIA ONLINE」「SPUR.JP」「ELLEgirl」といった、これらの女性向けメディアもまた、紙媒体で一流ではあるがそのネームバリューをネット上で発揮できているとは言い難い部分もあるように思う。この連携はお互いの強みを補完しあう新しい動きとして注目したい。

ライフスタイルの変化は、ECの新たなチャンスをもたらす

 また、女性の日常が変化すれば、それに伴い、ライフスタイルも変貌を遂げる。さらに、ペロリは、外部パートナーのコンテンツと、MERY独自のEC機能を連携させる取り組みも考えていると発表しており、キュレーションメディアの力がECで発揮され、世の中の女子の心に影響を与える時代もそう遠くはないのかもしれない。

<昨日、発表された外部パートナー一覧(五十音順にて掲載)>
アソビシステム株式会社(HARAJUKU KAWAII!! STYLE)
株式会社エムオン・エンタテインメント(andGIRL 、mamagirl)
カエルム株式会社(NYLON.JP)
株式会社グッドライフOS(AUTHORs JAPAN BEAUTY)
株式会社三栄書房(FUDGE.JP)
株式会社集英社(MAQUIA ONLINE、SPUR.JP)
株式会社主婦と生活社(web!ar)
株式会社昭文社(ことりっぷ)
株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ(ARCH DAYS)
株式会社ハースト婦人画報社(ELLEgirl)
株式会社バイバース(GODMake.)
Food & Design Post
株式会社メディアジーン(MYLOHAS)
RIDE MEDIA&DESIGN株式会社(箱庭 haconiwa)

 時代を作るのは女性である。ECには正直、洗練さが足らないように思うからこそ、ネットを通して、どれだけスタイリッシュにネットとの付き合えるか、ECと交わりあえるかは、こういう洗練されたキュレーションメディアにかかっていると思う。だからこそ、期待を込めて、キュレーションと共に、ECが変わる時代を心待ちにしているのだ。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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