LOHACOで買って、家計簿も完了!アスクルが業務提携
アスクルがマネフォワードと業務提携締結!
アスクル株式会社(以下、アスクル)と株式会社マネーフォワード(以下、マネーフォワード)は、オフィス向け、個人向けの各分野において新規サービスを共同開発・展開することを目的とし、業務提携契約を締結したと発表した。
アスクルはオフィス向けに「ASKUL」、個人向けに「LOHACO(ロハコ)」を展開、マネフォワードはオフィス向けに「MFクラウドシリーズ」、個人向けに「マネーフォワード」を展開している。両社ともオフィス、個人双方へ向けたサービスを持つものの、どちらかといえば、アスクルはオフィスに強みを、マネーフォワードは個人に強みを持つ印象がある。両社の経営資源を活用することで、双方の強みを発揮し新たな付加価値を生み出そうとの狙いが読み取れる。
オフィスに強いアスクル、個人に強いマネーフォワード
今回の業務提携発表では、2つのサービスについて共同開発を進めることが明らかになった。
1つ目は、オフィス向けクラウドサービス「MFクラウド for ASKUL(仮称)」だ。これは、MFクラウドシリーズをベースにしたクラウドサービスをアスクルエージェントやカタログ等を通じて、ASKULのお客宛てに提供するもので、「ASKUL」の利用企業、全国約1400社にクラウドサービスを提供できる。
「MFクラウド for ASKUL(仮称)」の特長は以下。
・国内3社に1社の利用を誇る「ASKUL」のお客様に最先端のクラウドサービスをお届け
・コールセンター、対面など様々なチャネルで 安心のユーザーサポート体制
・クラウドサービスの共同開発
・提供開始予定:2016年夏頃予定
2つ目は、個人向け「LOHACO家計簿 powered by Moneyforward」(仮称)だ。これはマネーフォワードが提供する自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」をベースに、アスクルが提供する「LOHACO」のお客様に向けた便利な機能・情報を拡充する。両社がECサイトのお客様向けに自動家計簿・資産管理サービスを提供するのは、今回が初の取り組みとなるという。
「LOHACO家計簿 powered by Moneyforward」(仮称) の特徴は以下。
・「LOHACO」のタイムセールに関する情報やお得なクーポンを提供。
・ 支出履歴の確認画面から「LOHACO」での追加購入が可能。
・ 銀行やカード、通販サイトなど2,580以上の金融関連サービスから、資産や入出金情報を自動取得。
・ レシートをスマートフォンのカメラで撮影するだけで簡単に記録可能。
”買い物+家計簿”、新たな付加価値の提供!
今回の業務提携により、”ECサイトの新たな付加価値の形”が生まれたように思う。
”LOHACOで購入した商品や購入金額をLOHACOで管理する、買い物と同時に家計簿がつけられる”というのはこれまでにない新鮮さがある。これは消費財を主力商品として扱うLOHACOだからこそ見い出せた価値とも言える。単発の購入だけでなく、記録、管理する場としてもLOHACOを活用できるようになることで、リピート購入の増加という効果も見込めるだろう。
今回の動きから感じることは、単純に商品を販売するだけではなく、新たな付加価値を見出していくことが求められているということだ。買い物の快適さや再訪問の理由付けなど、付加価値のつけ方は様々あるが、どこにどのように価値を付けるのか、各ECサイトが発揮するオリジナリティが求められているのではないだろうか。