常識を覆す!Amazonのびっくりサービスまとめ

利根川 舞

記者の論点:生活に寄り添ったサービスを提供するAmazon。時には常識を覆すようなサービスを提供し、常識となりつつものもある。

波紋を呼ぶ「お坊さん便」!Amazonの対応は?

 様々な業界に風穴を開ける、Amazon。踏み出した新たな一歩が大きな風となり、新しい文化に根付く事もある。そこには、いろんな意見が伴うが、そこを恐れていては、勇気ある一歩を成しえない。果敢に切り込むAmazonの姿勢を追ってみたい。

最近、Amazonで提供されている「お坊さん便」が大きな波紋を呼んでいるのをご存知だろうか。ネット上だけでなく、テレビでも取り上げられるほどだ。

「お坊さん便」はインターネットで購入できる定額のお葬式「シンプルなお葬式」を運営する株式会社みんれび(以下「みんれび社」)が提供するサービスで、法事・法要の際に全国一律定額・追加料金なしで僧侶を手配する。昨年の12月からAmazonマーケットプレイスに出品している。

それに対して、公益財団法人全日本仏教会(以下「全日本仏教会」)が4日、販売中止を求める文書をAmazon本社並びにAmazon日本法人に提出した。文書の中で、次のように述べている。

「私どもは、先ずもって、このように僧侶の宗教行為を定額の商品として販売することに大いなる疑問を感じるものであります。およそ世界の宗教事情に鑑みても、宗教行為を商品として販売することを許している国はないのではないでしょうか。」

販売元はみんれび社とはいえ、Amazon.co.jpでの採用を決めたのはAmazonだ。今後の対応に注目が集まっている。

常識を覆すようなAmazonのサービスはまだまだたくさん!

 「お坊さん便」だけでなく、EC業界の常識を覆してきたAmazon。では他にどのようなものがあっただろうか。

1番最近のものでいうと、20機のボーイング製航空機「767型機」をリースする契約を結んだことだろうか。Amazonは現在、貨物運搬をユナイテッド・パーセル・サービス社、アメリカ合衆国郵便公社、フェデックス社に依存している状態だ。輸送費の高騰を始めとするコストのカットに貢献するに違いない。

次に2月1日に開始した「Amazonベンダーエクスプレス」だ。「Amazonベンダーエクスプレス」は卸業者が直接商品情報などをオンライン登録し、Amazonのフルフィルメントセンターに送付することにより、登録から発送まで最短1日で、Amazonの仕入先として取引が開始できるサービスだ。最短で1日卸取引が開始できるというから驚きだ。

これまではAmazonの仕入先はバイヤーを通して契約を結び、商談で価格などを決めて商品を卸していた。バイヤーを介することなくオンライン上のセルフサービスで仕入先として登録し、小規模でも簡単にAmazonでビジネスをすることができるようになる。

さらに、Amazonが商品の保管・管理、販売、発送、返品、顧客からの問い合わせなどに対応するため、効率的に販路を拡大することが可能だ。

3つ目に、「Amazonレンディング」だ。Amazonに出品している方なら、セラーセントラルに表示があるので、ご存知だろう。「Amazonレンディング」は「すぐに売れ筋商品の仕入れをしたい」「品揃えを充実させたい」「FBA(フルフィルメント by Amazon)による出品比率を増やしたい」という事業者の要望にタイムリーに応えることができるサービスだ。

初回の申し込みはローン入金まで最短で5営業日。2回目以降は最短で3営業日にはローンが入金されるというスピード感。「今使いたい」に応えるサービスである。売上から毎月自動で引き落としされるため、返済手続きも簡単だ。

「お坊さん便」やボーイング製航空機のリースはどちらかといえば消費者に向けたものだが、「Amazonベンダーエクスプレス」や「Amazonレンディング」は事業者がいかに売上を上げるかに注力されているように思える。

消費者の利便性を求めて日々進化を続けるAmazon。商品注文から到着までのスピードもさることながら、進化のスピードにも目を見張るものがある。今後もEC業界の常識を塗り替え続けるサービスを提供してくれるにちがいない。


記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

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