SENSYがオムニチャネル戦略でも活躍!FABIAの新施策とは

利根川 舞

記者の論点:人工知能「SENSY」はECと実店舗をつなぐ重要な存在として、「FABIA ai Stylist」でも活躍してくれるに違いない。

活躍しているのはアルファ碁だけじゃない!ECで活躍中の人工知能「SENSY」

 オットージャパン株式会社(以下「オットージャパン」)はファッションセンスを学習する人工知能アプリ「SENSY(センシー)」を活用した「FABIA ai Stylist (ファビア アイ スタイリスト)」を3月18日よりWebサイトにて開始した。

「SENSY」はユーザーのファッションセンスを学習していく人工知能で、昨年8月には三越伊勢丹ホールディングスとの「人工知能接客サービス」そして、12月には株式会社ベルーナとの資本・業務提携と実店舗、ECどちらにおいても活用されており、注目を集めている。

その「SENSY」を活用した「FABIA ai Stylist」は、ユーザーの行動から好みを分析、オススメの商品を提案するサービスだ。好きな商品を選択することで人工知能に好みを学習させると、人工知能が好みに合わせたアイテムやコーデを提案してくれる。

また、FABIAは店舗とWEBサイトを人工知能でつなぐ2つの仕組みを構築する予定だという。まず、WEB接客と店舗接客を人工知能で連携し、ユーザーが来店した際に、「FABIA ai Stylist」で培ったデータを利用し、効率よく買い物をすることができる。

2つ目は、業界初の取り組みで、店舗に無い商品であっても店舗タブレットでWEBの商品を購入した場合、店舗売上とする仕組みだ。この仕組みにより、店員は限られた空間の中で、最大限の提案ができ、ユーザーは店舗に無いWEB商品も含めて買い物をすることができる。

今後はFABIAミューズの松島花さん、人気モデルのエミ・レナータさん、石井美絵子さん、安座間美優さんのファッションセンスを学習した人工知能にレコメンドを受けられる機能も追加予定だという。

Googleの子会社であるイギリスのディープマインド社が開発した人工知能「アルファ碁(AlphaGo)」と世界最強棋士の一人である李セドル九段の対局が話題になったばかりであるが、EC業界においても人工知能が着々と活躍の場を広げている。

様々な企業がオムニチャネル化を進めているところではあるが、「SENSY」を活用した今回の取り組みは今後の”買い物の仕方”を変化させる起点となりそうだ。


記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

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