【試してみた】神戸牛を通販で、サンプル商品の効果

ECのミカタ編集部

4月某日、ECのミカタ編集部宛に、一通の小包が届いた。送り状には「ビーフジャーキー」の記載。開封すると、和紙袋に立派な「神戸牛」の筆文字。同封されていた手紙を見ると、以前あるイベントでご縁を頂いた、神戸牛専門店の「神戸元町辰屋」さんからの新商品の紹介とのこと。辰屋さんは、世界的に有名な和牛の神戸牛を、実店舗とともにEC通販でも安全に美味しく販売。頂いた新商品を紹介すると共に、そこから見えてくる、EC店舗における新商品の効果的な販促について考えてみた。

美味しいお肉を届けて100余年、EC通販への挑戦

美味しいお肉を届けて100余年、EC通販への挑戦神戸元町辰屋のウェブサイトより。

 神戸元町辰屋は、明治創業。豊かな風土に育まれた神戸牛を専門に扱っている。四代目店主の辰巳真一(たつみ しんいち)さんは、この道40年のお肉の達人。そのプロの目で、素人には分かりにくい肉質、脂質をズバリと見分け、美味しいお肉を、美味しく食する知識と共に提供している。

 「お肉を通販で買うってちょっと不安」と思われる方もいるかもしれない。だが、辰屋には、クール便、宅急便などのサービスが始まる以前から、お肉を安全に美味しく届け続けてきた経験がある。今は、便利になったサービスもフル活用して、美味しい神戸牛を新鮮に美味しく届けるノウハウを構築している。

 そんな辰屋は、生の神戸牛の他に、神戸牛を使った様々な商品も開発している。その商品の一つが、今回届けてもらった「ビーフジャーキー」だ。1パック(40g)に、110gもの神戸牛が使用されている。ジャーキーは製造工程上、出来上がりの量が少なくなってしまうため、比較的安価なお肉を原料にするのが一般的だそうだが、辰屋のビーフジャーキーは神戸牛100%。そこからは、商品に対する妥協しない姿勢が伺われる。

新商品のビーフジャーキー、その味わいは?

新商品のビーフジャーキー、その味わいは?編集部メンバーで美味しく頂きました。

 では、届いたビーフジャーキーを試食してみる。ビーフジャーキーというとスナック的なものをイメージしていたが、見た目にも本格的なお肉感。わくわくしながら口に運ぶと、これも一般的なビーフジャーキーのイメージを覆す、ジューシーで柔らかな食感。元のお肉が良いだけでなく、その製造方法にもただならぬ工夫が感じられる。手が止まらず、あっという間に完食してししまった(辰屋さん、ありがとうございました)。

 今回、新商品の紹介を頂いて改めて思ったのが、EC通販であっても商品が「体験」できることの強さだ。食品、中でも今回の商品のような、他にはない特徴を持つ商品は、興味は惹かれながらも、「いきなり買うのはちょっとなあ」という人もいる思う。また、今回記者がそうだったように、「ビーフジャーキーといえばこんなもの」という先入観がある場合も少なくない。

 それを覆すには、ウェブサイト上の画像や説明はもちろん作り込んだ上で、試せる機会を作ることも有効だと思う。たとえば、サンプルとして商品よりも少量の規格を作り、他の商品を購入した人が一緒に選ぶことができるようにしたり、モニターを募ってみたり、辰屋のように実店舗がある場合やデモの機会がある場合は、そこで紹介や声を集めるということもできるだろう。今回、商品の美味しさに思わず記事を書いたが、ただ美味しかったということだけでなく、この「試す」ことの効果を参考にしてもらえれば幸いだ。


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