【ニコニコ超会議2016行ってみた】超熱狂!ヤフーも出展

石郷“145”マナブ

右の女性は互助タクシーのブースにて。タクシー会社も出展している

届け!技術にかける未来への想い

 ゴールデンウィーク、いかがお過ごしだろうか。とあるイベントに潜入し「変わりゆくもの、変わらないもの」を思った。潜入したそのイベントとは、株式会社ドワンゴが幕張メッセで開催している「ニコニコ超会議2016」(超特別協賛:NTT・特別協賛:SUZUKI、大和証券・協賛:日本航空株式会社・イカス号協賛:任天堂株式会社・後援:総務省、農林水産省、経済産業省、防衛省、文化庁、千葉県、千葉市、JNCA、WORLD COSPLAY SUMMIT)である。「ニコニコ超会議」とは「ニコニコ動画のすべて(だいたい)を地上に再現する」をコンセプトに、多様なジャンルが網羅されるイベントで、本日、30日まで開催中だ。
※追記:来場者数が発表:リアル来場者152,561人 ネット来場者5,548,583人

 「変わりゆくもの、変わらないもの」とは何か。日頃、僕らが目を向けているインターネット通販、ECだって20年前にはまだなかったはずだ。それが技術の進歩とともに、今やスマホを使って、1時間以内で自分の望む商品すら届くというのだから、進化の速さを思う。

 例えば、この会場には未来への思いがあった。NTT(日本電信電話株式会社:以下、NTT)が出展してる「Kirari!で人気のあの娘と踊ってみた」という企画では、人気の踊り手の「いとくらら」さんと「まなこ」さんが、あたかもその場にいるかのように、立体的に投影されて、踊りを見せている。

2020東京オリンピックでこの技術を。NTT語る

 実は、これはNTTの「小型多層空中像投影技術」という技術を使っていて、独自のミラー配置によって、従来よりもシンプルな装置構成で複数の空中像を投影できるようになっていて、だからこのような映像が実現できているのだ。NTTというと電話の会社のように思えるが、そこで培ったノウハウを生かして、自分たちの企業の付加価値を高めるべく、新たな技術を生み出す研究機関もあるのだそうだ。

 会場にいたNTTの方に話を伺うと、開口一番、この技術を2020年の東京オリンピックに使いたい!と熱っぽく話し、「例えば、オリンピック競技が東京で実施されようとも、この技術を使えば、北海道でも、沖縄でも、目の前でやっているかのようにして、その感動を直接、体験できます。その時まではコストも安くなって、実施できています。だから、その認知を広めるべく、若年層でも馴染める切り口にしてこの技術を体感してもらっています」と嬉しそうに夢を語っていた。

ヤフーやJALもニコニコ超会議でサービスの魅力を伝える

 企業にとっては、自分たちの新しいサービスを売り込む格好の機会であり、ヤフー株式会社(以下、ヤフー)では、「ヤフーのアプリ(天気、ショッピングなど)をダウンロードし、ヤフヤフ学園のグッズをゲットしよう」というキャッチフレーズのもと、「ヤフヤフ学園」という学園空間を用意した。ヤフーのアプリを3個ダウンロードすれば、バッグなどがもらえるようにし、これはヤフー決算の会見でもあったように、同社がスマホのアプリの強化を今後、意識していることをうかがえる企画であろう。

 また、JAL(日本航空株式会社)も遊び心のある演出で、お客様との距離を近づける企画を用意。キャビンアテンダントに話を伺うと「私たちが用意した専用の紙ヒコーキを作って投げ、指定の的を通過したり、着陸に成功させると、ご自身で行き先が選べる国内線直行便ペアチケットやペアで工場見学ツアーにご招待されるんですよ」と微笑む。

 その他、今回は「超野球」と題して、隣接するQVCマリンフィールドも巻き込んで、千葉ロッテマリーンズvs北海道日本ハムファイターズの公式戦ともコラボ。歌手の小林幸子さんが超始球式を行うなど、様々な企画を実施。さすが連体感の強いマリーンズファン、一体となってそれを快く受け入れていた。

 ここまで色々な企画に触れ、思う。この「ニコニコ超会議」のきっかけは、‘’インターネット”の「ニコニコ動画」によるわけだが、同時に、この地に来て感じたのは、紛れもなく、‘’アナログ”でシンプルなもの。人々がこうやってコンテンツを通し、触れ合うことを通して得る、何気ない人の笑顔であったり、感動なのだと。

圧巻の超歌舞伎、中村獅童と初音ミクの絶妙ハーモニー

 特に、感動体験するという部分において、強く実感したのは「超歌舞伎」だ。タイトルは「今昔饗宴千本桜」と言って、佐藤四郎兵衛忠信を演じる中村獅童さんと、3Dで映し出される、初音未来・美玖姫を演じる初音ミクさんらが織りなす、意欲的な作品。映像の向こうとリアルのこちらでじっと見つめ合う、中村獅童さんと初音ミクさんの姿は、まるでイリュージョンのようで斬新でいて、でも、歌舞伎が持つ力強いメッセージ性は少しも損なわないのが、圧巻としか言いようがない。

 おそらく僕を含め、歌舞伎を初めて見たという人も多いはずであり、歌舞伎というと、少し年配の方が見るという印象もなくはない。だが、この舞台を観るうち、歌舞伎の気の利いた演出やお客様へのおもてなし、パフォーマンスと、「萬屋!」などの掛け声を通して、気持ちを通わせる演者とのコミュニケーションは、古いどころか、むしろ粋であり、それを証拠に、会場の拍手が鳴りやまなかった。これに気づかせた、ニコニコ超会議の功績は、非常に大きい。

 冒頭、「変わりゆくもの、変わらないもの」と触れた。それは、書いてきた通り、変わりゆく技術の進化をここに見つつ、一方で、いつの時代においても、変わらぬ人の心があるのも感じたからだ。ネットがどんなに技術が進歩させようも、心通いあう人と人との心の結びつきの上に成り立っている。それは、僕らが向き合う、ECや通販においても同じ事だ。さあ進化し続ける技術やツールで、どうやって、いつの時代も変わらぬその”気持ち”の大切さに気付かせることができるだろう。技術の進歩をリスペクトしつつ、一歩一歩、笑顔と感動を思い浮かべながら、歩みたい。たとえ、コンピュータやAI(人工知能)で便利な社会になろうとも。

 viva!ニコニコ超会議。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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