広告費削減する新機能。アドエビスがパワーアップ

 株式会社ロックオンは、マーケティングプラットフォーム「アドエビス」の機能を本日バージョンアップし、どのクリックが、どのタイミングで成果に貢献したかをひと目で把握できる機能を追加した。これにより、今まで把握しづらかった時間ごと(月、日、曜日、時間帯別)のマーケティング施策の最適化が可能となる。

 「アドエビス」は、広告効果測定システムを中心とした「測定」機能と、そこで蓄積されたマーケティングデータを「活用」する機能の2つの機能により、企業と消費者のコミュニケーションを最適化することを目的とした、同社が開発・提供するマーケティングプラットフォームだ。

 昨今、マーケティング施策は、ブログや動画といったコンテンツマーケティングに代表される、購入意欲の低い潜在顧客向けへと大きくシフトしている。その影響で、クリックが発生してから成果に至るまでの時間の長期化やマーケティング施策の多様化が進んでおり、最適なアプローチタイミングの把握が難しくなってきている。

 この課題を解決するため、「アドエビス」では、どのクリックがどのタイミングの成果に貢献したのか、成果に紐づいたクリック数・流入数(直接・間接・初回)を期間別(月、日、曜日、時間帯別)で絞り込み、ひと目で把握できるよう機能強化。

 これにより、成果に貢献していないクリックが発生する時間や曜日を見つけて無駄な広告費を削減したり、逆に成果に貢献したクリックタイミングを把握し広告を集中させる等、更なる費用対効果の向上につなげることが可能となる。

 ブログや動画広告など、ターゲットをあまり絞り込まない広告は、多くの人にリーチすることができるのだが、その分徒労に終わってしまうこともあるだろう。広告費用というものは、なかなか大きな負担となるのだから、できる限り抑えたいというのが本音なのではないだろうか。今回追加された機能は「ADエビス」「SEOエビス」の各サービスに標準搭載される。「アドエビス」を利用している方は、利用しない手はないだろう。

執行役員宇野氏、現地法人ベトナム子会社の代表取締役社長に就任

 また、この「アドエビス」への機能追加の発表とともに、現株式会社ロックオン執行役員の 宇野 計蔵氏が100%子会社であるLockon Vietnam Co., Ltd.の代表取締役社長に就任したことが発表された。

 同氏の代表就任により、更なる組織力・開発力の強化が進み、既存サービスのサービス拡大や、ビッグデータ、AI、IoTを組み合わせたマーケティング ロボット基盤の開発、更にはブロックチェーン技術といった新技術の研究開発等、より大きな課題へ早期に対応できる体制になるものと期待される。

 また、設立時から今まで代表取締役社長を務めた 澤井 悠氏は本社に戻り、これからの海外戦略や昨今の越境EC等も踏まえた既存サービスの海外対応も含め、事業の更なる発展のため尽力するという。

 新機能が追加されたばかりではあるが、宇野氏の代表取締役社長就任や、越境ECなどのノウハウを持つ澤井氏の本社への異動など今後の開発力強化、新技術の研究開発推進に期待だ。