東京証券取引所・経済産業省が選ぶ26社！

　東京証券取引所と経済産業省が共同で「攻めのIT経営銘柄2016」を選定、公表した。これはITの急速な進展により、産業構造やビジネスモデルがかつてないスピードで変革する中、日本企業が国際競争を勝ち抜いていくためには、戦略的な「攻めのIT投資」が必要との考えのもと、選定されている。

　今回は、東証に上場する約3,500社が対象となり、「経営計画における攻めのIT活用・投資の位置づけ」「攻めのIT活用・投資の企画に関わる社内体制及びIT人材」「攻めのIT活用・投資の実施状況(事業革新のためのIT活用・投資)」「攻めのIT投資の効果及び事後評価の状況」「攻めのIT投資のため基盤的取組(情報セキュリティ対策等)」の5つの観点から評価が行われた。
　
選定されたのは以下の26社。
ーーーーーーーーーーーー
企業名：業種（銘柄コード）
ーーーーーーーーーーーー

ヤフー株式会社:情報・通信業(4689)
Ｈａｍｅｅ株式会社:小売業(3134)
大和ハウス工業株式会社：建設業（1925）
積水ハウス株式会社：建設業（1928）
アサヒグループホールディングス株式会社：食料品（2502）
東レ株式会社：繊維製品（3402）

株式会社ブリヂストン:ゴム製品(5108)
新日鐵住金株式会社:鉄鋼(5401)
ＪＦＥホールディングス株式会社:鉄鋼(5411)
株式会社ＩＨＩ:機械(7013)
コニカミノルタ株式会社:電気機器(4902)

株式会社日立製作所:電気機器(6501)
日産自動車株式会社:輸送用機器(7201)
トッパン・フォームズ株式会社：その他製品(7862)
東京ガス株式会社:電気・ガス業(9531)
東日本旅客鉄道株式会社:陸運業(9020)

日本郵船株式会社:海運業(9101)
日本航空株式会社:空運業(9201)
三井物産株式会社:卸売業(8031)
三菱商事株式会社:卸売業(8058)
株式会社エフピコ：化学(7947)

日本瓦斯株式会社:小売業(8174)
株式会社みずほフィナンシャルグループ:銀行業(8411)
東京センチュリーリース株式会社:その他金融業(8439)
セコム株式会社:サービス業(9735)
花王株式会社：化学（4452）

　IT銘柄として選定された26社の中には、ヤフーやHameeなどEC業界で活躍する企業の名も挙がっている。Hameeで言えば、一元管理システム「ネクストエンジン」がさらに発展し、EC事業のさらなる発展を後押しすることが期待されているとみることができるだろう。

　今回の選定は東証に上場する企業に限られているが、このような場で名の挙がる企業は業界を牽引する存在として期待されている企業だ。今後の動きにもぜひ注目したい。