Google右カラム広告廃止から改めて思う「LP」の価値

福島 れい

 多くの購入者にとって、検索は欠かせない。欲しい商品を思い浮かべて、検索をし、商品を見つけて購入する、この購入までの流れが、少し変わったせいで、EC業界がざわついている。どういうことか。
 Google検索の右カラム広告が廃止されたというニュースが話題になっており、その影響も表れ始めているようだが、貴社の集客状況はいかがだろうか?今回のGoogle社のように影響力の大きな企業が動きを見せると、利用者は様々な影響を受けることになる。一方、事業を運営していく上で、自社の手の届かないところでの変化の影響を受け過ぎてしまう状況が好ましくないというのは言うまでもないことだろう。

”集客の難化”と”LPの価値”

 この変化において、ECサイトはどう立ち向かうべきか。そこでここでは、自社の取り組みでコンバージョンを向上・維持する方法として「LP(ランディングページ)」について考えてみたいと思う。

 EC事業を運営する上で欠かすことのできない「LP」だが、ここでは改めてその価値を振り返ってみよう。LPは出店しているモールや広告から流入してきたユーザーを受け入れる重要なページだ。ECサイトにとっては、実店舗でいう”商品の陳列棚”のような商売の要のページとも言え、LPの質の良し悪しは、離脱率やコンバージョン率に直結する。そのため、デザインや画像、キャッチコピーなど商品の魅力をより引き立てるため、どのECサイトも工夫を凝らしていることだろう。

 ここでLPのは話をするには、わけがある。冒頭に挙げた右カラム広告廃止の影響やスマートフォンの普及によりユーザーが目にする広告量が増加していることなど、様々な原因により、集客の難易度は高まっていると言われている。その結果、多くのECサイトが広告を出しても思うように集客が進まないという事態が発生しているのだ。これらの状況を踏まえて考えると、せっかくLPに辿り着いたユーザーを離脱させず、購入まで繋げる、質の高いLPを準備するべきだということがお分かりいただけるのではないだろうか?

LPのトレンドとは?

加えて注目されているのが、LPのデザインにはトレンドがあるということだ。これまでLPと言えば、ページの左側に商品カテゴリ、中央に写真、右に商品の説明や利点を記載するというような形式が主流だったように思う。しかし最近、盛り上がりを見せているのは、画面いっぱいに大きな画像を配置し、絵で見せる、そんなLPなのだ。

いつの時代でも万能なLPというものは、存在しないだろう。しかし、他社の動きに影響されがちな広告に比べ、LPの質や効果は自社でコントロールしやすい傾向がある。長期的に事業を行っていくうえで、”安定”した売り上げを立てていくことは基本中の基本。その柱となる施策の1つが質の高いLPをもつことなのではないだろうか。LP制作にあたっては、より効果を出すためのノウハウも盛り込みたいところだが、そのノウハウに関しては、制作を専門に請け負う事業者に相談するというのも有効な手段だ。ECのミカタでも制作会社をご紹介しているので、興味のある方はぜひ問い合わせてみてほしい。→https://goo.gl/wp60q6


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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