特別情報、Yahoo!セール結果は?

ECのミカタ編集部

3大モールセール終了、Yahoo!セール結果に注目

3月末にヤフー株式会社(以下、Yahoo!)、楽天株式会社(以下、楽天)、Amazon.co.jp(以下、Amazon)が、それぞれセールを行ったのはご存知だろうか。実際に今回のセールで買い物をした人も、ネットショップとして出店した人もいるだろう。そんな、3大モールのショップ、それぞれセールの結果はいかがなものだったのだろうか。今回、Yahoo!が「Yahoo!ショッピング すごい年度末セール(以下、年度末セール)」の結果について情報を解禁してくれた。

Tポイントユーザーに嬉しい、Yahoo!の作戦

年度末セールは3月25(金)~4月1日(金)1:59まで開催され、結果として、流通総額約2倍(約200%対前年比)と好調であったとのこと。ジャンル別にみてみると、食品・家電全般・パッケージメディア(DVDなど)が特に好調で、前年比2倍の規模でポイント還元を実施したことや、テレビCMなど販促を強化したことが起因となっている。

ポイント施策に関しては、複数のネットショップで買い物を行うことで最大20倍のポイントが貯まる「お買いものリレーキャンペーン」をはじめとしたキャンペーンを複数行い、トータルでTポイントが最大31倍貯まるという、前年対比2倍の規模でお客様の「お得」を追及したポイントキャンペーンを実施した。

販促に関して言えば、前年度に年度末セールが開催されたとき、Yahoo!は一切テレビCMを流さなかった。しかし、今年からは積極的なマスプロモーションを行ったため、結果として大きな利益に繋がった。確かに、今回の年度末セールのCMはテレビをつければその度に流れていた気がする。

また、売り場のお買い得感・品揃えを強化したことにより3月末には商品アイテムが2億を突破、加えて、「Yahoo!プレミアム会員ならさらに毎日がお得である」訴求によって、「Yahoo!ショッピング」全体への集客およびリピート注文が急激に拡大した。

Yahoo!のセールから店舗が学ぶこと

これらの取り組みの結果、3月中旬までの好調な流通を維持・拡大し、期間中の流通総額が約2倍という盛り上がりを見せ、セールは締めくくられた。Yahoo!への魅力が年度末セールを好結果に繋げたことはもちろんだが、好結果に繋がったその他要因として提携しているTポイントカードの普及率の高さからポイントキャンペーンの数々が消費者の注目を集めたこと、前年度では行われていなかったテレビCMでの販促により年度末セールの認知度が高まったこと、そして充実の品揃えが顧客満足度に繋がったことがあげられる。

今回、3大モールのセール開催時期が偶然にも重なったが、Yahoo!は結果として好結果でセールを締めくくることができた。それは、Yahoo!が消費者の求めるものにしっかりと応え、自分たちの魅力を積極的に発信していったからである。

しかしそれはYahoo!に限った話ではない。楽天もAmazonもそれぞれの”良さ”で勝負し、消費者からのゆるぎない支持を集めている。店舗は、各モールのそれぞれの”良さ”に注目し、自分の店舗の”良さ”を活かすためにはどのモールを選択するべきか考える必要がありそうだ。今後も、各モールの次回セールについて追っていきたい。


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