導入してますか?レスポンシブデザインの勢い、加速中(あとらす二十一調べ)
レスポンシブデザインが前回比約150%増加
株式会社あとらす二十一より、「世界主要企業サイトマルチデバイス対応調査2016年4月版」の結果が公表された。これは、世界企業番付「GLOBAL500」2015年版(米経済誌フォーチュン)に掲載された500社の企業サイトを、同社が独自に調査したもの。
マルチデバイス対応状況としては前回比120%増加、そのうちレスポンシブデザインが前回比約150%増加する結果となった。その一方で、スマートフォン専用サイトは前回から約2割減少しており、レスポンシブデザインを採用する企業が増えていることがわかる。
特にマルチデバイス対応率が高いのは欧州、北米で共に8割を超え、アジアや中南米においても約半数の企業サイトがマルチデバイスに対応している。またレスポンシブデザインについても著しく増加しており、スマートフォン専用サイトを逆転している。
レスポンシブデザインとは、PC、タブレット、スマートフォンなど、様々なデバイスに最適化したWebサイトを、単一のファイルで実現する制作手法のこと。デバイスごとに専用サイトを制作する必要がないため、更新作業の簡略化や更新漏れの防止が期待できるほか、検察エンジン等への内容が重複した異なるURLの出現を防ぐことができるというメリットがある。
今回の調査においてレスポンシブデザイン、スマートフォン対応をともに未対応となっている企業は33%となった。2013年時点で64%だったことを考えると、未対応企業が急速に減少していることがわかり、それだけユーザーからのニーズも高いということになる。
特にECサイトでは購入にあたり、詳しい商品情報を求められることが多く、これを分かりやすく伝えられるかどうかは売上を大きく左右する可能性がある。また、ショップ側の商品登録の手間なども考えると1度の登録で、様々なデバイスに対応できるレスポンシブデザインは今後も普及していくだろう。