メルカリが「全額補償サポートプログラム」開始 適用に5つの条件、「安心・安全ポータルサイト」も公開
株式会社メルカリは2025年7月1日より、「メルカリ」での取引においてトラブルが発生した場合に、購入代金や販売利益を全額補償する「全額補償サポートプログラム」を開始した。なお、同プログラムの適用には後述する5つの条件を全て満たしている必要がある。また、「メルカリShops」で販売・購入した商品は対象外となる。
「全額補償サポート」の補償範囲と適用条件
メルカリの発表によれば、「全額補償サポートプログラム(以下、全額補償サポート)」は、当事者間の話し合いによる解決が難しいトラブルが発生した際にメルカリ事務局が内容を確認し、条件を満たすと判断した場合に購入代金や販売利益を全額補償するもの。
プログラムの概要は以下の通り。
◆補償範囲
▷出品者:販売利益
▷購入者:支払い代金(割引クーポン利用分は除く)
※上記以外の費用(梱包資材費、各種手数料等)については、「全額補償サポート」の補償範囲外となる
◆適用条件
▷アプリでかんたん本人確認(eKYC)を実施している
▷配送方法に「メルカリ便」を利用している
▷配達完了日の翌日から14日以内に事務局へ問い合わせをしている
▷「出品者ガイドライン」または「購入者ガイドライン」を守り正しく利用している
▷過去の取引を含め、「ルールとマナー」および「利用規約」を守り正しく利用している
※「全額補償サポート」の適用には、この5つの条件を全て満たしている必要がある
対象となるのは2025年7月1日以降に開始した取引。なお、「メルカリShops」で販売・購入した商品は対象外で、メルカードゴールドの特典(ショッピング保険)で補償を受ける場合やオプションサービス付帯の保証が適用される場合も対象外となる。
「安心・安全ポータルサイト」に情報を集約
同じく7月1日、メルカリは「安心・安全ポータルサイト」を公開(※1)。同サイトでは、ユーザーがトラブルを未然に防ぎ、万が一の際に適切な対応を取れるよう、メルカリの安全への取り組みに関する情報を集約する。
「透明性レポート」の定期的開示も予定
メルカリでは今回開始した「全額補償サポート」を、新方針(※2)の根幹である「お客さまの徹底的な救済」を実現するための最重要施策と位置付け、「正しくサービスをご利用されているお客さまが万が一のトラブルに遭われた際にも決して不利益を被ることのないよう、迅速なサポートで問題解決に努めていく」とした。
また、今後も「不正利用者の徹底的な排除」と「お客さまの徹底的な救済」を実現するための取り組みを継続的に推進する方針で、その一環として、不正利用の状況や取り組みの効果を定量的に可視化した「透明性レポート」を定期的に開示し(2025年8月公開予定)、外部機関との連携を強化することも発表されている。
※1:「安心・安全ポータルサイト」
※2:安心安全なマーケットプレイスの実現に向けた新方針(2025年5月)(株式会社メルカリ)
●参考記事:メルカリ、不正利用者「徹底的排除」と顧客の「徹底的な救済」に向けた取り組みを発表