2017年EC業界ギュギュッとまとめ(前編)Amazon?LINE?アスクル?今年の顔はどれだ?

石郷“145”マナブ

3連休、いかがお過ごしでしょう。
東京都内では、大田区などを走る東急 池上線が、今日に限り、どこからどこまで乗っても降りても無料だとか。のどかに電車の旅も良いのでは?

のどかな1日を過ごしている方も、仕事が溜まっているという方も、
年末商戦を前に、軽く一年振り返ってみませんか?
それではどうぞ。

News1 LINEショッピングがスタート

News1 LINEショッピングがスタート

 LINEは、6月、自らのイベントの中で、新たな「LINEショッピング」というサービスを発表した。実はこのニュース、ECのミカタ通信の前号にその触りが書かれていたのをご存知だろうか。

 LINEのなかに「LINEショッピング」というコーナーが存在し、ここをタップすると、多くのお店や商品が並ぶ、まるでモールのような存在がそこには登場する。ただ、ここで注目すべきは、LINE自体はカートを持っているわけではなく、このサービスはLINEユーザーとECサイトをつなぐ存在に徹していて、そのショップをタップすると、そのECサイトへと遷移するのである。

 では、ユーザーがそこを経由していくフックとなるのは、LINEポイントであって、経由して購入すれば、蓄積されていく。LINEはあくまで、多くの人にとってのインフラを目指しているものと思われ、当然、ECもその一つ。LINEを使ううち、商品を買いたくなったユーザーにここを通じて、その機会を提供するというわけである。この着眼点は的中し、サービス開始からわずか110日のスピードで、会員数は1000万人を超えた。

News2 Wowma!の船出。無料キャンペーンで度肝を抜く

News2 Wowma!の船出。無料キャンペーンで度肝を抜く

 昨年末、DeNAショッピングは、その事業ごと、KDDIに買収され、今年からKDDIコマースフォワードという会社が運営する「 Wowma!」となって新たなスタートを切った。

 KDDIグループは、ありとあらゆるジャンルに進出し、各々で自らのグループが提供するサービスに結びつけて、経済圏を構築しようとする「ライフデザイン戦略」があり、その中核に位置するものとして、Wowma!は存在している。

 そのため、グループ全体でのバックアップを受けて、積極的な動きが可能となり、なかでもEC事業者を驚かせたのは、入会金を1万円、月会費を4800円とする大幅値下げを実現させた新プラン。しかも、来年の春までに限り、この新プランの価格すらも0円とする思い切りの良さで、この事業にかける同社の意気込みを伺わせる結果となった。
 もともとあった、auショッピングモールも9月には、Wowma!と統合されて、携帯電話会社らしく、UIも劇的に向上した。

 今後は、先ほど触れたライフデザイン戦略に従い、auのキャリアとの連携も強化されることで、これまでにはない存在感を示すことになりそうだ。

News3 Amazonフレッシュ日本上陸

News3 Amazonフレッシュ日本上陸

これまで海外でそのサービスの存在は知られていたところの「Amazonフレッシュ」が遂に日本にやってきた。発注から最短4時間で、生鮮食品が鮮度を落とすことなく届けられるこのサービスは、いうまでもなく、スーパーにとってのライバル的存在となる。

 また、イトーヨーカ堂などのネットスーパーなども、各地にあるスーパーマーケットを活用して、ネットスーパーという形で、新鮮な野菜などを届けるサービスを行ってきたが、まさに、Amazonフレッシュはそれらの競合としての存在となるだろう。

MIKATA会員(無料)に登録して続きを読む
※登録は無料、MIKATA会員に登録することで、過去記事含め全記事が読み放題、サービス資料のダウンロード、セミナー参加が行えるようになります。

記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

石郷“145”マナブ の執筆記事