日本初の海外オーガニック品多数、naturacartオープン

ECのミカタ編集部

ナチュラル&オーガニック商品に関する現状

 Naturacart LTD.は、昨日4月13日(水)、日本未入荷商品を豊富に取り揃えるナチュラル&オーガニック商品に特化したオンライン・マーケットプレイス「naturacart」(以下、ナチュラカート)をグランドオープンした。「ナチュラカート」は、 世界各国にいる海外バイヤーが厳選の上、出品したナチュラル&オーガニック商品を購入することができるオンライン・マーケットプレイスだ。

 近年、「ナチュラル」「オーガニック」といった言葉が世間で注目を集め、需要も高まっている。しかし現在の日本では、そういった商品を購入したくても、価格が高かったり、商品数が少なかったり、そもそも商品を扱う店舗が少ないという現状がある。

 実際、日本在住の30〜40代女性を対象としたナチュラカートの調査(2015年9月)によると、回答者の70%がナチュラル・オーガニック商品に興味があると回答した一方、日本のナチュラル・オーガニック商品の購入について気になる点として、価格の高さや品揃えに対する不満が上がっている。その反対に、海外でナチュラル・オーガニック商品を購入したことがある回答者を対象に、その理由を訊いたところ、お土産としてのニーズの他に、海外限定品や現地の安い価格での購入が上位にあがった。

 「ナチュラルカート」では、今年2月からバイヤーと会員の募集を開始、グランドオープンした現在、日本未入荷ブランドを含む230ブランド(※1)の商品を購入することができる。食品やコスメを始め、ベビー用品やインテリア雑貨、エコ洗剤やフェミニンケア、オーガニックワインに至るまで、世界中のバラエティ豊かなナチュラル&オーガニックに特化したトレンド商品を扱っている。「ナチュラカート」を利用することで、日本に居ながらにして本場海外のナチュラル&オーガニック商品を手軽に手に入れることができるのだ。その詳細は以下の通り。(※1:4/13グランドオープン時点)

ここが違う、ナチュラカートの4つの特徴

◆1:日本未入荷ブランド多数
日本で既に人気の「ジョンマスターオーガニック」などのブランドをはじめ、世界で350店舗以上をかまえているナチュラルストア「ホールフーズマーケット」や、海外セレブのジェシカ・アルバが立ちあげたブランド 「オネストカンパニー」など、日本未入荷ブランドの商品も購入することが出来る。現在230ブランド(※1)の取り扱いがあり、今後も数を増しやしていく予定だ。

◆2:5つのコンセプト
「ナチュラカート」は、「Natural(ナチュラル)」「Organic(オーガニック)」を起点に「Wellness(ウェルネス)」「Eco(エコ)」「Fair trade(フェアトレード)」の5つのコンセプトに基づいている。コンセプトをこの5つとした理由の一つには、オーガニックなど各機関に認定を受けるためにはコストや手間がかかり、質の高い商品でも認定を受けていない商品があるという背景がある。「ナチュラカート」では、 オーガニックから想起される「自然」や「健康」、「公正」などの精神を大切にし、より広いコンセプトを掲げることで、世界各地のバラエティに富んだ商品を提供することを可能にしている。

◆特徴3:安心の購入システム
購入のやり取りは「ナチュラカート」がサポート、決済を仲介する。(※2)購入者は注文と支払いを行い、商品が到着した後に「ナチュラカート」がバイヤーへ代金を支払う。(※2:決済時仲介手数料5%)

◆特徴4:ナチュラル&オーガニック商品×CtoCの先鋭をいく経営陣

◇CEO 橋本雅治
株式会社イデアインターナショナルを創業し、日本企業としてはじめて国際基準をクリアしたオーガニックコスメブランドを立ち上げ。オーガニック商品のプロフェッショナルとして、「ナチュラカート」で日本のナチュラル&オーガニック市場の活性化を目指す。

◇エグゼクティブアドバイザー 田中禎人
株式会社エニグモを創業し、主事業であるファッションECサイト「BUYMA」をCtoCの新しいビジネスモデルとして確立させる。「BUYMA」は今や会員数300万人を超える規模に成長。「BUYMA」に次ぐ市場として、ナチュラル&オーガニックのオンライン・マーケットプレイスを盛り上げていく。

ナチュラル&オーガニック市場の今後

 世界の動きを見ても、ナチュラル&オーガニック商品に対する需要は今後も高まっていくだろう。その中で問題になっていくのが、ただ安く商品を増やせば良いということではなく、商品の根幹である「ナチュラル」「オーガニック」が本物であるということを、いかに商品者に信頼してもらうか、安心してもらうかということだ。「オーガニック」ということは一つの基準になるが、日本では食品以外のオーガニック基準は国として定められておらず、分かりにくい点があるし、前述のように、認証自体にも手間とコストがかかるため、基準はクリアしていても認証を取得していない商品も存在する。

 ナチュラカートではこの部分において、ブランド名やバイヤーの厳選というところで信頼、安心感を出している。特にバイヤーへの信頼という部分は、他のオンラインショップにおいても参考にできる部分だと思う。つまり、人への信頼、顔が見える安心感だ。誰がどのような想いのもとに紹介しているのか、その商品は何からどういう過程を経て作られているのか、ここを明確にすることが、そのまま信頼感につながる。これは何も新しいことではなく、むしろずっと言われ続けていることだが、顔の見えないオンラインショップにおいて変わらない基本であり、オンラインだからこそ語れるということもあるだろう。

 また、バイヤーが直に出品するというのは、キュレーションの流行に見られるような、センスや感覚が合うということを重視する、最近の消費者の動向を反映したもののように思う。顔が見えること、商品のストーリーがあることを前提に、その感覚が自分に合うものを、個人個人の単位で求めることが、最近の流れだ。そのために、SNSやメディアが活用される。ただ、流行だからというより、そういう流れの先に今があるのだということを認識することで、流行に振り回されない店舗戦略を取りやすくなるのではないだろうか。


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